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沖縄のリアル「大琉球写真絵巻」 写真家・石川真生さん新作発表

2019年8月18日号

 かつて琉球王国が中国や東南アジア、日本との貿易外交を展開していた大交易時代に始まり、薩摩藩の侵略(1609年)、琉球処分(1872年)、沖縄戦(1945年)などの歴史的場面を独自の解釈で役者に再現させ、カメラに収めてきた「大琉球写真絵巻」。2014年の「パート1」以来、絵巻の新作を毎年発表してきたのが、写真家の石川真生(まお)さん(66)だ。このほど「パート6」が完成し、那覇市で写真展を開く。

 沖縄戦のシーンでは、壕(ごう)を追い出され殺害された住民の遺体が横たわるそばで、カービン銃を構えた米兵に日本刀で立ち向かう日本兵をリアルに再現。極限状況ではあるが、どこか笑いを誘う。右写真のトランプ大統領と安倍晋三首相の「ご主人とポチ」では、安倍首相役に石川さんの愛犬「ポン」の首輪を借用した。

「2012年の第2次安倍政権発足以来、米軍輸送機オスプレイが配備され、名護市辺野古では移設工事が再開された。安倍首相と日本政府はなぜここまで沖縄に非道なのか。琉球王国時代まで遡(さかのぼ)って思い至ったのは、知れば知るほどワジワジー(怒り心頭)したこと。日本にはさじを投げたが、写真家として怒りを表現しなければとの思いに駆られ、『悲惨なものをより楽しく撮る』ことを続けてきました」(石川さん)

 石川さんは3度目となる大手術を2年前に受けるなど、満身創痍(そうい)の状態で創作に取り組んでいる。

「2年前は朝6時にキャプションを書き終え、8時に手術室に入ったから落ち込む暇がなかった。目が覚め、生きているんだと分かった」(同)

 手術代と写真展開催費用などの捻出には、友人たちがクラウドファンディング「生きろ!撮れ!石川真生!!」で呼び掛けた友人たちの存在があった。(友寄貞丸)

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