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江部康二医師が実践 糖尿病がみるみる改善「1日2食」の食べトレ

2019年8月18日号

 健康な体づくりは1日3食からと信じている人も少なくないだろう。だが、もともと日本人は3食の習慣がなかったと主張するのが高雄病院(京都市)の江部康二理事長(69)だ。自身も朝食抜きの1日2食を実践し、健康を維持しているという。その秘訣に迫った。

「大学の同窓会に行くと、『何でお前だけそんなに元気なんだ』と驚かれます。20代のころと同じく身長167センチで体重は57キロ。歯は全部残っていて、虫歯も歯周病もありません。視力や聴力の低下もなく、コレステロールも中性脂肪も基準値。定期的に飲んでいる薬もないですよ」

 江部さんの声は軽快で、顔色も艶やか。病院理事長として多忙な日々を送るため、特別に筋トレなどの運動はしていない。ただ、続けているのは、食べトレ。断食に糖質制限法を加えた、江部流「食べるトレーニング」である。きっかけは2002年に糖尿病を発症したことだった。

「食事をすれば血液中のブドウ糖が増える(血糖値が高くなる)ため、膵臓(すいぞう)から血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌されます。ところが、このインスリンが不足したり、働きが不十分だと高血糖状態が続き、ジワジワと神経や血管を傷つけ、糖尿病を発症するのです」

 治療法としてまず江部さんが考えたのは食べ過ぎないこと。朝食を抜き、1日2食で済ませることにした。朝食を抜くと、結果的に前日夜の夕食から翌日の昼食まで、半日以上もの「断食」となり、空腹の原因となる血糖値の乱高下がなくなるからだ。

「1日3食は古来からの習慣ではなく、明治維新以降に定着したと考えられています。軍隊募集の際、1日3食をメリットに打ち出したことが一因とされ、健康上の必然性は薄かった」

 もう一つ、考えたのが、糖質を控えることだった。

「血糖値を直接上げる栄養素は糖質だけ。糖質を減らせば糖尿病が改善するのは自明ですから」

 極めてシンプルな理屈だが、日本での従来の糖尿病治療はカロリーや脂肪の制限が主流で、糖質を制限する発想はなかった。実際、糖尿病食はカロリーの55~60%を糖質から得ていたのだ。

 では、江部さんが行った糖質制限とはどんなものだったのか。

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