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人気健康雑誌「5誌」編集長 オススメ「25の健康法」

2018年6月10日号

 ◆からだにいいこと=玉ねぎヨーグルト...  

 ◆健康=「手のひら」で治す!...  

 ◆健康365=貧乏ゆすりで変形性股関節症の手術を回避!...  

 ◆日経ヘルス=白湯...  

 ◆わかさ=4-7-8呼吸...ほか

 スキャンダル報道を売りにしてきた出版社系週刊誌までもが健康情報を手厚く扱うようになった。世を挙げての健康ブームということなのだろう。健康専門誌はそうしたブームの牽引役を務めてきた。健康雑誌5誌の編集長に、一押しの健康法を披露してもらった。

 昭和元禄が終わろうとしていた1975年に「紅茶キノコ」が一世を風靡(ふうび)したのをきっかけに、さまざまな健康法が生まれては消えてきた。時に世間を騒がせたこともある。2007年、「発掘!あるある大事典」(フジテレビ系)での納豆の効果についての捏造(ねつぞう)が発覚し、番組は休止に追い込まれた。みのもんたさんが司会を務めたお昼の人気情報番組「午後は○○おもいッきりテレビ」(日本テレビ系。同年に番組は終了)で取り上げた健康にいいという食材は、その日の夕方には、スーパーの店頭から消えることから"みのもんた症候群"とも呼ばれた。
 そんな健康法も近年、超高齢化社会を迎え「健康寿命」をキーワードに一段とヒートアップしている。テレビでは健康関連番組が放映されない日はなく、健康関連商品の通販番組も目白押し。健康雑誌はもちろん、健康情報ムック、単行本など出版物は書店店頭にあふれている。
 しかし、あまりにも情報過多で、本当に自分にとって適切な健康法なのかどうか、科学的根拠の裏付けの度合いも含め、疑心暗鬼になる人もいるだろう。とはいえ、客観的に分析するのは難しい。ここは開き直って、ズバリどんな健康法がオススメか、健康ブームの火付け役となることの多い健康雑誌の編集長にアンケートと取材で聞いてみた。まずは162~163ページの表をご覧いただきたい。各編集長オススメの健康法ベスト5だ。おもしろいことに各編集長ともキーワードは「継続性」「安価」「簡便」だと口をそろえた。
「とにかくハードルが低く、習慣化して継続できる健康法が人気です。わざわざ器具を購入したり、時間を取られる健康法は読者に人気がありません」
 そう話すのは、30代から50代の女性が主要読者の『日経ヘルス』の編集長、田中祥子さん(49)だ。『日経ヘルス』は今年の5月号で創刊20周年を迎えた。では、田中さんが選んだベスト5は―。
「1位から4位までは忙しい朝でも10分程度あればすべてができる健康法です」と田中さん。各誌のベスト5は、読者層や雑誌のコンセプトを反映した興味深いものだが、いずれもすぐに実践できそうだ。詳しくは、表をじっくり読んでいただきたい。
 さて、健康雑誌編集長といえば、"健康道"の巧者であろう。ふだん、どんな健康法を日々実践しているのだろうか。まずは田中さん。
「『ベジ・ファースト』という食事法を実践しています。まず野菜から食べるという今やポピュラーな食事法ですが、当編集部から広まりました。『ベジ・ファースト』を始めると、野菜のないメニューではサラダをオーダーしたり、野菜を食べる習慣がつきます」
 ストレス回避などメンタル面の健康法が人気だというのは、『日経ヘルス』同様、女性向けの美容健康情報誌『からだにいいこと』。編集長の神子澤(みこざわ)直美さん(44)は自分の健康法にも取り入れる。
「『ネガティブ独り言』を実践しています。普段は言えない"腹立つ!""不安だ"などの感情を一人の時、言葉に出すと心がスッキリ。言霊があるから負の言葉は言わない方がいいという人もいますが、一人の時はあえてネガティブなことを体から吐き出し、心身をラクにする健康テクです」
 70、80代を中心とした読者が読む総合健康雑誌『健康』編集長の嶋崇さん(56)が実践中なのは「大また歩き」だ。
「通勤など、普段歩く時に大またで歩くだけです。有酸素運動ができ、目的地に到着するころには体がホカホカ。下半身には全身の筋肉の3分の2が集中するので効果的に筋肉が使え、運動をする時間をあらためて取る必要がありません」
 50~60代以降の読者がメイン(女性65%)の『健康365』編集長の丸山智由さんが実践するのは、「玉ねぎの皮健康法」だ。
「抗酸化力が強いといわれる玉ねぎは、中身の白い部分より皮(茶色いパリパリの部分)にケルセチンという栄養素が豊富に含まれています。私は玉ねぎの皮のパウダー(市販品)をみそ汁に入れています。コクが出ておいしいです。元北里大学教授で日本細菌学会名誉会員の熊沢義雄先生が提唱されています」
 最後に登場いただくのは、『わかさ』そして『腰らく塾』の編集長も兼任する飯塚晃敏さん(44)である。『わかさ』の読者層は60代以上が7割を占め、約7割が女性読者。
「効果を感じているのが、『寝る前ハチミツダイエット』。座り仕事が多く、なかなかやせられずに困っていたのですが、始めて1カ月ほどの間に約4キロやせました。寝る前にハチミツをとったらかえって太りそうに思えますが、夕食で糖質の摂取を控えて、就寝の1時間ほど前にハチミツをスプーン1杯とっておくと、深く眠れて体を修復する成長ホルモンの夜間分泌が促され、寝ている間に体脂肪の消費が進みやすいと、医師から教わりました。効果を実感しています」

 ◇そそられるタイトルにも魅力が!

 健康雑誌というと、記事もさることながら、キャッチーなタイトルも魅力の一つ。編集長が大いに頭を悩ますところらしい。これまでの自慢の記事タイトルについて聞くと―。
「『"生きてるだけでヤセる"内臓活性ダイエット』です。内臓を活性化することで代謝が上がり、運動なしでやせられるというものですが、『生きてるだけでやせるんだって!!』とネットで話題に。30~40代がメイン読者なのですが、この号は若年層の読者がとても増えました。他に最近だと『ダンシング・ヒーロー3秒ポーズ』『仲居さん座りでペタ腹さんいらっしゃい!』『てへへ・うふふ あご直し』などがあります」(『からだにいいこと』神子澤さん)
『からだにいいこと』の出版元、祥伝社は伝説の女性誌『微笑』を出していたこともあり、人目をひくタイトルが多い。紹介しきれないが思わず笑ってしまうタイトル満載だ。
「こたつキウイ」との回答は『健康』の嶋さん。
「こたつにキウイを入れて食べましょうと、ただそれだけです。キウイは、酵素の豊富な食品として人気ですが、酵素は50度弱が活性のピークになり、それを超えると活性が急に消えてしまいます。50度弱で保温できるこたつの中は、まさに最適の環境で、キウイの薬効を余すことなくとれるばかりか、味も驚くほどおいしくなるんです」
 奇抜だがそのまんまだ。
「健康優良爺(けんこうゆうりょうじぃ)」というオヤジギャグ風ネーミングを挙げたのは『健康365』の丸山さん。
「80代でも元気でご活躍の方を称して、『健康優良児』に引っ掛けたのですが、自分ではいいネーミングと思ったものの、反響はあまり感じず......。ネットで調べたら、『私は健康優良爺』を謳(うた)った高齢者自身が運営するブログなどもあり、自分が思うほど斬新なネーミングではなかったと思い知らされました」
『日経ヘルス』の田中さんは、過去の編集長が命名した「朝ショウガ」と「ベジ・ファースト」を挙げた。「シンプルかつポピュラーないいネーミングです」
「酢ベジ」を推すのは、『わかさ』の飯塚さんだ。
「野菜の酢漬けをこのネーミングで初めて紹介したところ大きな反響が。今では、テレビやネットでも酢ベジというワードが多数見られるようになりました」

 

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