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異色ホンネ対談! 「人生100年時代」を総チェック! 医師・近藤誠×経済アナリスト・森永卓郎(前編)

2018年1月28日号

 ◇"壮絶介護の日々" に学んだ「生老病死」

▼脳卒中で倒れた父、「小泉構造改革」で病院追い出され...

▼医療と介護「分断」「矛盾」の現場

▼「老人ホーム」の健診は是か非か

 経済アナリストの森永卓郎氏は、亡き父を介護した辛い体験を通じて、日本の医療に強い違和感を感じたと言う。その氏の疑問に答えたのが、がん治療や医療常識に警句を発してきた近藤誠医師だ。異色対談の前編では、森永氏が向き合った「生老病死」の現実を語り合った。

「あの時、もし近藤先生の著書に出合っていれば、あるいは全く別の方法を選んでいたかもしれない」
 経済アナリストの森永卓郎氏(60)は12年前の出来事をこう振り返る。
 脳卒中で倒れた父親は何とか一命を取り留め、入院先でのリハビリも順調に進んでいたが、入院から半年後に突如として病院を追い出されてしまう。約1年半にわたる懸命の在宅介護の後、今度は入所先の老人保健施設で大腸がんが見つかった。だが、高齢を押して臨んだがん手術がアダとなり、最後の約1年間は全くの寝たきり状態に――。
 一方、長年にわたり標準とされるがん治療に警鐘を鳴らし続けてきた近藤誠医師(69)は最近、世の中に蔓延(まんえん)する医療常識や健康常識などにも積極的に異を唱え始めている。やがては誰もが直面することになる老いと病、そして死。後悔しない人生を全うするためには、この避け難い現実にどう向き合えばいいのか。
 あの近藤医師にテレビやラジオなどでおなじみの森永氏を迎えての新春異色対談。第1回にあたる前編は、森永氏が父親の闘病生活を通じて得た切実な体験を素材にお届けする。
×  ×  ×
――お父様が倒れられたのはいつのことですか。
森永 12年前の2006年11月、父が80歳を迎えた年のことでした。
近藤 どのようなタイプの脳卒中だったのですか。
森永 右脳からの出血だったので、言語や思考などの機能はしっかりしていましたが、左半身が不随になってしまいました。
近藤 体形は? お父様は痩せていましたか。
森永 ごく普通でした。
近藤 脳出血の原因は高血圧にあると言われてきましたが、その半分は間違いで血圧の低い人でも起こるのです。実は、本当の原因は栄養不足にあって、その結果、血管が脆(もろ)くなって破れてしまう。だから、痩せていると、むしろ危ない。
森永 当時、母はすでに亡くなっていたため、父は基本的には私の自宅で暮らしていましたが、母と住んでいたマンションにもしょっちゅう行っていました。ウチでの食事は栄養的にもきちんとしたものだったと思いますが、父が一人でいる時にどんな食事をしていたのかはわかりません。
近藤 お父様はお一人の時に倒れられたのですか。
森永 自分のマンションの近くにあるスーパーに水を買いに行って、重い水を持ってバス停でバスを待っている時に頽(くずお)れたそうです。バス停にいた人が救急車を呼んでくれて、そのまま病院に搬送されました。

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