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目の病気・完全ガイド

2017年10月22日号

目の病気・完全ガイド

緑内障、白内障、加齢黄斑変性 失明は誰にでも起こる!

 10月10日は厚生労働省などが提唱する"目の愛護デー"。不具合がないと、「見えて当たり前」のように思いがちだが、年とともに失明につながる病気の発症リスクが高まる。人は情報の約8割を視覚を通して得ているという。大切な"目の点検"をしておきたい。

「目の病気は、自覚症状に頼っていると、気づいた時は手遅れかもしれません」
 日本眼科学会常務理事で、東京医科大病院(東京都新宿区)眼科主任教授の後藤浩医師はそう強調する。「40歳以上の人は1年に1回、『眼底』検査などを受けることが"失明を防ぐ"最大のリスク回避になる」という。
 健康診断などでよく行われる、目にプシュッと空気を吹き付けるのは「眼圧」検査で、これは目の内圧を測定するもの。内圧が高すぎると視神経を傷める恐れがあり、眼圧検査は失明原因第1位の緑内障の発見を目的に行われている。
「ですが、日本人は緑内障を発症しても眼圧が正常のタイプが多いので、眼圧の数値だけでは診断ができない」と指摘するのは、東京女子医科大(東京都新宿区)眼科教授の飯田知弘医師だ。飯田医師も後藤医師と同様に、日本眼科学会常務理事を務めている。
 後藤医師や飯田医師が勧める「眼底」検査は、瞳孔を広げる散瞳薬を点眼し、目に光を当てて眼球の奥にある網膜や視神経の状態などを調べる方法。失明など深刻な状態につながる恐れのある病気は、角膜や水晶体などの目の表面に近い場所よりも、網膜や視神経など目の奥に生じるケースが多い。
「基本的には目の病気の発症を完全に防ぐことは難しい。また、緑内障などは発症に対して進行を遅らせることしかできません。そのため、早く見つけて治療を始めることが非常に大切」(後藤医師)
 定期的な眼底検査を行うと、さまざまな目の病気の早期発見が可能になる。
 主な目の病気の症状と治療法を知っておきたい。

 ◇視野が欠け始めても分からない緑内障

「緑内障」は40歳以上の5%、20人に1人が発病するといわれる。眼圧などの影響で視神経の障害が進み、見えにくさが出てくる病気だ。ゆっくりと視野が欠けていくため、見え方の異常に気づきにくいという。
「実際には見えていなくても、脳が見えない視野の部分を補正して、一つの像としてきれいに見せます。たとえ両目で緑内障を発症しても、異常に気づかないほどです。黒い影ができて欠けるというより、ぼやけて見えることが多く、老眼などと勘違いすることもありますね」(飯田医師)
 以前と見え方が違う時は、すぐに眼科を受診するのが鉄則。また、視野の上と下のどちらの部分が欠けるかでも運命が分かれるという。

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