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「お金のプロ」3人が本音で指南「いつまで働くか」「親の介護」「対の住処」

2017年9月 3日号

 ◇ファイナンシャルプランナー・深野康彦(55)×社会保険労務士・井戸美枝(59)×経済評論家・山崎元(59)

 ◇人生は60歳からがおもしろい! 準備と実践

 人生100年時代を幸せに生きるには、「定年後の生活」をどう充実させるかが肝心だ。20年ほど余裕がある40代、目前に迫る50~60代前半は、どう準備すべきか。50代後半のお金のプロ3人が、自身が手掛けてきた対策や、読者が知っておくべきことを語り合った。

――「定年後の生活」を想定する上で前提となるのは、何歳まで働くべきか。「60歳からがおもしろい」と言えるにはどうすべきか伺います。
深野 必要に迫られて65歳以降も働く人がいれば、準備してきて60歳で退職できる人もいます。あるいは50歳前後でも仕事を辞めたほうがいい人もいる。個人を相手に家計相談をすると、予想以上に精神的にやられている人が多い。金融資産に余裕があるのなら、一度仕事を辞めてカムバックする道があっていい。
井戸 退職後、お金が足りるのか、支出をどのぐらい絞れるのかをシミュレーションして、まずは生活していけるかどうかを判断することです。足りなければその分だけ家族総出で働くことも考えたいですね。
 働くかどうかを決定的に左右するのが住宅ローン。私が住む神戸では、阪神・淡路大震災があったせいで70歳でもローンが残っている人が多いです。
山崎 65歳の定年からどれぐらいのお金を用意しておけばいいか。支出は現役時代の7割ぐらいとし、余裕をみて、95歳ぐらいまでは考えておく必要がある。つまり、30年間働かないで現役時代の稼ぎと年金でファイナンス(資金繰り)するのは相当厳しいと思います。だから働く用意をしたほうがいいし、日本人の今後の寿命から考えて、75歳ぐらいまで働いたらいい。
 そのためには45歳ぐらいから準備する必要があると思います。自分はどういう形で、どこで何をして働くのか。そのための能力と顧客を獲得するには何年かかるかを考える。
 自分の場合、「定年後」を考え始めたのは42歳になる直前に転職しようと思った時です。普通に転職すれば定年後はすることがないし、私は転職をいっぱいしたから退職金も企業年金もそんなに期待できない。「では、定年後も続けられる仕事を、リスクを取らずに始めるにはどうしたらいいか」と考え、それまでとは勤務形態を変えることにしました。
 転職先では年収は前の半分ぐらい、その代わり副業を自由にできる。副業で将来につながることを探しながら、複数の会社に勤め、友だちが始めたベンチャーに関わったりしました。そのうち原稿を書くなど経済評論家の仕事が育ち、続けていこう、となった。でも、一人ではおもしろくないので、自分のペースで将来も働けそうな、投資と投資教育のコンサルティング会社を作りました。試行錯誤して動き始めてから方向性が決まるまで数年以上かかりました。

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