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アンチエイジング 楽しくできる! 「しわ」「更年期」「薄毛」「歯」

2017年8月20日号

 加齢に伴って髪が薄くなった、しわが深くなったなど"見た目"のコンプレックスや、活力の衰えを感じる人は少なくないだろう。嘆くより、改善しようと思うほうが心身に良い影響を与えるかもしれない。第一線で活躍する専門家に「若返り」の秘策を聞いた。

 医学の進歩で、かつてより安全に、確実に"若さ"を取り戻せるようになった。
 だがそういった手段を使うことは、若作りをしているようで、後ろめたく感じる人もいるかもしれない。
 高齢者を専門とする精神科医の和田秀樹医師は「見た目を良くするために、医療の力を借りることは反則ではない」と強調する。
「日本では著名人の髪が不自然だと、すぐに"ヅラ疑惑"が起きる。カツラをして劣等感をなくしたい、若く見られたいと願う気持ちの一体どこが悪いんでしょう。化粧をする、ハイヒールを履く、歯の矯正をする、新しい服を買うというのも、『自分を良く見せたい』と願う本能的なものが根本にあり、同じことだと思います。ダイエットのような個人の努力に由来するものは賛美される一方で、医学的に証明されている老いと闘う方法は"ルール違反"といった風潮がありますね」
 和田医師は、抗加齢医学の国際的権威であるクロード・ショーシャ博士に教えを請い、和田秀樹こころと体のクリニック(東京都文京区)で10年以上、アンチエイジングの治療を行ってきた。アンチエイジングとは体が老化に向かう時計の針を少し戻す(若返らせる)、あるいは進みを遅くするためのアプローチを指す。
「老いへの備えというと、金銭面や健康面の話ばかりになりがちですが、見た目の老いを防ごうという姿勢が生き方までも若々しくし、"枯れた老人"にならない秘訣(ひけつ)だと思います。お目当ての新しい洋服や車を買ったりすると気持ちが上向きになって、出かけるのが楽しくなりますよね。それと同じで、外見の悩みが解消されると、活動的になったり、雰囲気が明るくなります」
 もちろん医療によるアンチエイジングのデメリットやリスクはゼロではない。治療を受けたいと思った時は、起きる可能性のある副作用とコスト、取り戻せる可能性のある若さを天秤(てんびん)にかけて判断してほしい。

 ◇ボツリヌス菌でしわを伸ばす

 年とともに気になるのは「顔のしわ」だが、一般的に広く知られているのが「ボトックス」だ。顔、目元、眉間(みけん)など、加齢によるしわを目立たなくしたい部分に直接注入する。50代である和田医師は、自ら額に使っているという。
「ボツリヌス菌の持つ毒素によって顔の神経を一時的に麻痺(まひ)させて、しわを伸ばすという技術です。頬のあたりに打てばリフトアップの効果があり、顔がシャープになります。ですが、打ち方によっては表情が乏しくなってしまう可能性もある」
 毒素というと怖く感じるが、美容用に使う量なら体に害はなく、効果は4カ月ほどで、体内に蓄積はしないという。自由診療で、和田医師のクリニックでは、額のしわ消しは約4万円、目尻のしわ消しには両側で3万円ほどかかるという。
「額と目尻に注入したとして7万円、効果が4カ月だとすると、1カ月でざっと1万8000円かかる計算になります。高いと思われがちですが、私は効果が確かでない化粧品や健康食品にお金をつぎ込むより、最新医療技術を使って、目で見て分かる効果を得たほうが、結果的には財布に優しいこともあると思います」
 和田医師のクリニックの価格設定は一般的なところと比べるとやや高めだが、原価を考えると、ほぼ利益が出ない状態という。従って、あまりに安い価格をうたっている医療機関などには注意が必要だ。また「ボトックス」は一般名のように普及しているが、実は商品名で、クリニックにより名称が異なることがある。

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