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「昆虫食」マニアもうなる美味 人気ナンバーワン「セミ」の実力

2017年7月 9日号

 近年、にわかに注目を集めている「昆虫食」。食べる虫としては、イナゴの佃煮(つくだに)などの伝統料理がお馴染(なじ)みだが、身近な虫にも目を向けるマニアの間で「美味」と評判なのがセミだ。
 昆虫料理研究家の内山昭一さんによると、「セミを食べてまずいと言った人はいない」というほど。いわば昆虫食の「王様」だ。
 内山さんが主宰する「昆虫料理研究会」は、毎月さまざまな虫を調理して食べる会を開く。その中でも、年間を通じて最も人気なのが、毎年夏に開催する「セミ会」。毎回、募集開始と同時に約40人の定員に達するという。都内某所に集合し、自分たちで採取、施設で調理する。毎年参加するリピーターも多い。
 内山さんオススメはアブラゼミ。「うまみが濃い」と太鼓判を押す。5月開催のイベントで、内山さんが昨年採取して冷凍保存しておいたセミを食べさせてもらった。セミの素揚げは、ザクザクとした食感で、口の中にピーナツのような香りが広がる。苦みや臭みもなく、確かに食べやすい。イベントに参加していた20代の女性も「肉厚でおいしい」と感心していた。
 国連食糧農業機関(FAO)が2013年に発表した報告書で、昆虫の食料や家畜用飼料としての可能性を提唱したのをきっかけに、昆虫食が注目されるようになった。国連によると、世界ではコオロギやミールワームなど約1900種の昆虫が食されているという。欧米では昆虫を使った食品を開発するベンチャー企業が次々に登場している。
 昆虫食は、昆虫との新たな「お付き合い」の可能性を秘めていることは間違いない。セミのシーズンが目前に迫り、昆虫食愛好家にとっては「シーズン到来」だが、浮足立ってばかりではまずい。内山さんは「食べる時には、衛生面を考慮して必ず火を通してほしい」と呼び掛けている。
(花谷美枝)

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