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「医療不信」時代の処方箋 クスリに頼らない「高血圧」「糖尿病」の治し方!

2017年6月 4日号

 企業などで健康診断がピークになるこの時期、「生活習慣病の疑いあり」と指摘された人もいるだろう。検査値が悪くても落ち込む必要はない。高血圧症や糖尿病は、自助努力で症状改善が可能だ。日常でできる対策、併せて安全な薬の減らし方を専門家に聞いた。

 中高年の3人に1人は高血圧症、8人に1人は糖尿病が強く疑われる状態といわれている。どちらも健康診断などで一定の数値を超えれば、医師から薬を勧められるだろう。その時、副作用が心配という理由だけで「服薬拒否」するのは危険だ。高血圧症や糖尿病は、がんや認知症、脳心血管疾患などの発症と深く関わり、寿命を縮める。
 一方で、薬に頼ってばかりいても治らない。どの専門医も「生活習慣の見直しが欠かせない」と口をそろえる。服薬しても、生活が変わらなければ症状が悪化し、薬の種類が増えたり、副作用のリスクが高くなる強力な薬に移行しやすい。
 そこで本特集では「薬以外の生活習慣病対策」を専門医に聞いた。いきなり自己判断で薬をやめるのではなく、安全に健康的に薬を減らしていけるはずだ。

 ◇血圧の上下幅が広いと危ない

 高血圧症の原因は、食塩の取りすぎや肥満、喫煙、ストレス、大量飲酒が関係しているといわれる。
 血圧とは、心臓がポンプのように動いて血液を全身に送り出す時に、血管の壁にかかる圧力のことだ。収縮期血圧(上の血圧)が140(ミリHg=以下同)、あるいは拡張期血圧(下の血圧)が90を超えると、高血圧と定義されている(表(1))。
 東京都健康長寿医療センター(東京都板橋区)副院長で、循環器内科医の原田和昌医師は「高血圧の状態が続くことで、5年、10年先の心筋梗塞(こうそく)や脳卒中のリスクが増える」と説明する。
「国内だけでなく世界的なデータを見ても、140/90以上の状態は確実に脳心血管疾患の発症や死亡リスクが上がる。厳しく考えると、115/70以上から右肩上がりで、血圧が上がるほど危険が増すといえます」
 また上と下の血圧の幅が広いのは危険な兆候。
「動脈硬化のサインです。心臓から血液が送り出される時、軟らかい血管なら血液の勢いによって柔軟に広がります。ところが加齢や動脈硬化による硬い血管には弾力性がなく、勢いのある血液が無理に通り抜けることで収縮期血圧が上昇してしまいます。一方で、広がった血管が元に戻ろうする力が拡張期血圧ですが、硬い血管はその力が弱い。動脈硬化が進行するほど収縮期血圧は上がり、拡張期血圧は下がります」(同)
 血圧の上下幅がおよそ30~50の範囲に収まっていればOK。良い生活習慣を取り入れれば血管が若返り、上下幅が小さくなるはずだ。

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