くらし・健康詳細

イチオシ
loading...

健康寿命を延ばす時間の使い方 健康寿命を延ばす時間の使い方

2017年5月28日号

 近年、病を発症しやすい"魔の刻"があることが分かってきた。1週間、1日のサイクルの中で、いつ、どんな行動を取れば健康を守れるのか。併せて今の季節に多くなる不調も知っておきたい。まさかの病を防ぎ、健康寿命を延ばす「時間術」を身につけよう。

「月曜日には危険が多い」
 石黒クリニック(岐阜市)院長の石黒源之(もとゆき)医師は、そう強調する。県立病院での勤務医時代、救急車で病院に運ばれてくる患者数が曜日によって変化することに気づいたという。著書『「正しい時間の使い方」が、あなたの健康をすべて左右する』(東洋経済新報社)では、多くの文献と37年間の臨床医経験をもとに、病気が発症しやすい時間をまとめている。
「月曜日は心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の発症率が高いという数々の国内外の論文があります。私も860例の心筋梗塞を分析しましたが、やはり月曜日の朝が多かったですね(図(1))。月曜日から金曜日まで働き、週末に休む生活をしている人の場合、気分が一番落ち込むのは月曜日。ある大企業で調べると、週末2日休むにもかかわらず、月曜日の欠勤率が高くなっていました。別の研究で、24時間測定器で血圧の変化を見ると、月曜日の朝に血圧が上がるというデータもあります。仕事に対するストレスが体に影響を与えていると考えられます」(石黒医師)
 心筋梗塞や脳梗塞の発症には、後に紹介する1日の血圧リズムなどさまざまな原因があるが、「今日から仕事か......」という憂鬱な気分(ブルーマンデー)が引き金になる可能性があるというのだ。

 ◇自殺は「月曜日の朝5時」が最多

 さらに自殺件数も月曜日が最多だ。石黒医師によると、月曜日から週末に近づくにつれて自殺率は減少するという(図(2))。特に男性の自殺は曜日との関連が強いことが、この図から分かる。男女ともに自殺しやすい時間帯は午前5~6時で、1年では3~5月に自殺者が増える。自殺する年齢は男性では50代、女性は40代が多いという。
「月曜日の朝に気分が落ち込んだら、『一時的なもの。週の後半には良くなる』と自分に言い聞かせましょう。プレッシャーがかかるような大事な仕事の予定は、週の後半にセッティングするといったことも有効です」(石黒医師)
 また、ブルーマンデーを防ぐ方法として、休み中の「睡眠の取り方」が重要だという。明治大農学部の中村孝博准教授は、健康的な体内環境を生み出す研究を多数行っている。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    新藤晴一 ミュージシャン

    2017年9月17日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 169   ロックバンド「ポルノグラフィティ」は1999年に...

コラム