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クリスピー・ドーナツが大苦戦 2年連続赤字計上で業績に"穴"

2017年4月30日号

「行列ができる高級ドーナツ店」のイメージがあるドーナツ専門店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が、日本市場で大苦戦している。
 クリスピー社は1937年創業の米国の老舗専門店。日本初上陸は2006年12月だった。JR新宿駅からほど近い商業地区「新宿サザンテラス」に出店し、日本でも口コミを中心に瞬く間に人気に火が付いた。
 ところが、16年12月で日本進出から丸10年がたち、クリスピー社の日本法人は直近の決算では2年連続で赤字を計上中と大失速。15年度では、約8億円の当期純損失(赤字)で、業績には大きな"穴"が開いてしまった。
 今年3月末には、社長を6期務めた岡本光太郎氏が経営責任を取る形で退任。4月1日付で西友出身の若月貴子副社長が社長に昇格した。
 社長交代により、「100店舗」を目標に掲げていた急拡大戦略にもブレーキがかかりそうだ。日本では、先述した06年の新宿サザンテラス店を皮切りに、15年1月には61店舗にまで広がったが、今年1月には"旗艦店"の新宿店を閉店して"ドミノ倒し"が始まり、今年3月には46店舗にまで縮小している。
 クリスピー社のドーナツといえば、ビル・クリントン元大統領が好んで食べていたことで有名になった。00年代から急成長を遂げ、現在は世界30カ国で約1100店舗を展開している。世界全体の売り上げではまだまだ成長している。日本市場では、クリスピー社が高級路線でドーナツを普及させると、既存のドーナツ店も追いかけた。さらに、コンビニ各社もドーナツ事業に乗り出し、国内のドーナツ競争は激化するばかりだ。
 上陸から10年のクリスピー社は、果たしてどう盛り返すか。コンビニ・ドーナツの攻勢に対し、新社長はどんな手を打つのか。熾烈(しれつ)なサバイバルの先行きは、ドーナツの"穴"のようには見通せそうにない。
(谷口健)

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