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サプリメント「超」活用術 「体と心」を強くする!

2017年4月23日号

 新年度の始まりは疲れがたまりやすく、特に心の健康に気を配りたい。実は"体と心"では必要な栄養素が異なるという。食事だけで両者の健康バランスを保つのが難しい場合は、サプリメントを活用するのも一案だ。各栄養素の吸収効果が高い時間帯も紹介する。

「体の健康ばかり追い求めていると、心のバランスを崩して病気になってしまう人がいます」
 稲毛病院(千葉市)で20年前からビタミン外来を受け持ち、『50代からのサプリメント・バイブル』(講談社)の著書がある佐藤務医師は、そう話す。
 例えば健康診断でコレステロール値が高いと指摘された場合、卵や乳製品を避けて肉から魚に切り替え、運動を心がければ、検査数値は改善されていく。しかし、今度はうつ傾向が表れる可能性が高くなるという。
「体が健康になれば心も元気になるとしたら、体と心に必要な材料(栄養素)は同じものといえるでしょう。しかし、両者の栄養素は異なり、拮抗(きっこう)する部分があるのです」(佐藤医師)
 真面目に体の健康作りに励んでも、精神面で病気になってしまったら元も子もない。なぜそのようなことが起こるのだろうか。

 ◇心に必要な栄養素は体に悪い!?

 実は脳には、体には悪いと思われている「脂質」が必要なのだという。
「豚肉の脂肪分などに含まれるアラキドン酸は動脈硬化の要因になる一方で、脳の細胞膜を構成する重要な成分。アラキドン酸から合成されるアナンダマイドという成分は、幸福感をもたらす"脳内麻薬"のようなもの。ところが魚の脂などに含まれるDHAが過剰に摂取されると、アラキドン酸がアナンダマイドに変化できず、心の健康が保てなくなる」(佐藤医師)
 魚ばかり食べている民族は血液がサラサラで動脈硬化は防げるが、うつの発症や自殺率が高いという。
「特に肉に豊富に含まれるビタミンB群は、セロトニンなどの脳内神経伝達物質を作り出すのに不可欠。ストレスに強くなるにはビタミンCも多めに摂取したいですね。うつになるにはさまざまな要因がありますが、まずは栄養面で病気の悪循環を作らないように気をつけること。主に肉や卵に含まれる脂質は心を健康に保つ材料です」(同)
 イライラする、やる気が起きない、投げやりになる、睡眠障害や食欲低下などの「うつ」の症状が表れた時は、それらの栄養素が足りているか、食生活を見直すことが必要だ。
 食が進まない、好き嫌いがある、ある食品が体の検査数値に影響が出るなどの時は、不足する栄養素のみを補給するために作られたサプリメントを利用するといいだろう。サプリは見た目は粒状などで薬のようだが、栄養素を補う「食品」の扱いだ。最近はアラキドン酸が配合されたサプリも市販されている。

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