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テロメアを伸ばして若返る 健康と長寿の鍵 ノーベル賞学者が本誌読者に直接指南!

2017年4月16日号

 実年齢より若く見える人と、そうでない人がいる。見た目だけでなく、体の健康状態も同年代の間で差がみられる。この差には"細胞の老化"が関係しているという。ノーベル賞を受賞したブラックバーン博士直伝、欧米で大ブームの細胞から若返る健康法に迫った。

 年齢が同じでも、とてもそうは見えない「老いの違い」がある人同士がいる。例えば、病気一つせず、肌がツヤツヤした若々しい60歳がいる一方で、すぐに風邪を引き、慢性疾患にも悩み続け、すっかり老け込んだ60歳もいる。
 なぜ年の取り方は人によってこうも違うのだろう。
 世界20カ国で続々と刊行されているベストセラー『細胞から若返る!テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』(邦訳本はNHK出版、森内薫/訳)の中で、著者のエリザベス・ブラックバーン博士は〈細胞の中にある「テロメア」が老化スピードを決定する〉と述べている。ブラックバーン博士は2009年、テロメアの研究でノーベル医学生理学賞を受賞した。
 テロメアとは何か、そしてそれが老化や健康にどう影響するのか――本誌は今回、ブラックバーン博士と共同研究者であるエリッサ・エペル博士に対し、文書によるインタビューを実施。本誌読者のために"若返り"の極意を語ってもらった。また、国内有数のテロメア研究者らにも取材。科学の知見をもとにした最新の健康法を一挙公開する。

 ◇テロメアが短いと死亡確率が上昇

 人の体は、あらゆる場所で働く細胞が適切なタイミングで新しい細胞として再生されることで健康が保たれている。体の一つ一つの細胞には細胞核があり、その中に"靴ひも"のような46本の染色体がある。染色体は遺伝情報を載せたDNAが束になったもので、いわば遺伝子のかたまりだ。細胞は自身のコピーを作る(分裂する)ことで増殖するが、仮に染色体(DNA)が傷ついてしまうと、遺伝情報が正確に伝わらず、正しいコピーを作れない。そのため、染色体を守る働きをしているのがテロメアだ(図(1))。
 テロメアは染色体の両端にある。靴ひもの端についているプラスチックのキャップが、靴ひもの毛先がバラバラになるのを防ぐように、テロメアは遺伝子、つまり遺伝情報を持ったDNAがむき出しにならないように保護する役目がある。
 DNAはA、T、G、Cという4種類の塩基からなり、この塩基の組み合わせが暗号となって遺伝情報を伝える。テロメア自身もDNAだが、遺伝情報は持たない。「TTAGGG」という塩基配列が1000回以上もリピートする単純な形をしている。

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