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五感すべてで「和食文化」を体験 特設レストランもある「企画展」

2017年2月19日号

 2013年、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録された。「多様で新鮮な食材の持ち味を尊重」「優れた栄養バランス」「自然美や季節の移ろいを表現」「正月などの年中行事との密接な関わり」。これが、ユネスコへの申請に際して、登録に向けた検討会が定めた和食の定義だ。
 こうして世界的に認められた和食だが、国内では逆に、その文化が消えつつあるのではないか? そんな現状を変えるべく企画されたのが、東京・日本橋茅場町で開催中の「食神さまの不思議なレストラン」展(5月21日まで)だ。海外からの目線で和食の魅力を捉え直し、最先端の技術で多彩に表現している。
 コンテンツを手掛けたのは、マドンナなどスーパースターのライブ演出をはじめ、ディズニー、ソニーなど350件以上のショーや体験型イベントを手掛けてきた、カナダのデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」。さまざまな構成のスクリーンに、インタラクティブに変化する映像を映し出す。
 四季の移ろいにつれて景色を変える森の幻想的な映像が、多層的なスクリーンを覆う空間から、「煮・焼・蒸・揚」という四つの代表的な調理法を、抽象的ながらシズル感満点に見せる部屋へ。「出汁(だし)・発酵・酒・器」の知識を深める映像は、触って楽しむことができる。写真は米をテーマにした部屋の、直径1・8メートルの大きな椀(わん)。盛られた米を観覧者が動かすことで、映像が表情を変える。
 視・聴・触覚で和食の知識と秘密に触れた後は、味覚と嗅覚を満たす番だ。最終コーナーは、同展オリジナルご飯を提供するレストランスペース。和食の基本・出汁の深さを再認識できる料理が味わえる。会期中にはフレンチと和食のゲストシェフも登場し、特別メニューが披露される。
 全世界の料理が揃(そろ)う日本。それゆえ見失いがちな本来の食文化を、見つめ直す機会になりそうだ。
(小出和明)

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