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がんで死にやすい県・死ににくい県

2017年2月 5日号

がんで死にやすい県・死ににくい県
"健康格差"を検証

 2人に1人はがんになる時代。国立がん研究センターの調査によると、がんのかかりやすさや死亡率には地域差があるという。良くも悪くも地域に根差す習慣が、その違いを生み出す一因といえる。都道府県ごとの"がんの特徴"から見える「危ない習慣」に迫った。

「がん家系」という言葉があるように、がんになるには「遺伝が大きい」と考える人がいるだろう。
 ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝子検査を受け、「乳がんの発症リスクが高い」という結果から、乳房を予防的に切除したことが大きな話題となった。
「しかし、そのような遺伝に起因するがんは少ない。全体の5%以下でしょう」
 国立がん研究センター・がん対策情報センターの松田智大室長が、そう話す。
「ハワイ在住の白人と、ハワイに移住した日本人で"がんのかかりやすさ"を比較した研究があります。もともと日本人には胃がん、白人には乳がんが多いのですが、ハワイに移住した日本人は、現地の白人に近い乳がんの発症率になりました。そこに移住して同じような生活を送ると、がんのかかりやすさも似てくるということです」
 夫婦や親族で同じがんにかかりやすいケースも、生活スタイルが似ているためだと考えられるという。
 かつて国立がん研究センターのがん予防・検診研究センター長を務め、多くのがんを診てきたグランドハイメディック倶楽部理事の森山紀之医師も、これに同意する。
「アルコールを摂取して顔が赤くなるような、酒を飲めない家系も遺伝の一つといえます。そのような人が毎日大量に酒を飲めば、普通の人よりも食道がんなどにかかるリスクは高くなる。しかし、『だから絶対にがんになる』わけではありません。がんになりやすい遺伝要素があっても、飲酒や喫煙、高塩分食などの毎日の習慣のほうががんに関係する」

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