くらし・健康詳細

イチオシ
loading...

話題の「新」栄養学 食べる時間帯が寿命を決める

2017年1月29日号

 近年「食べる時間帯」が注目される。炭水化物を制限するなど「食べる量」や、主食は最初に食べないといった「食べる順番」に加えて、"何時に食べるか"が健康を左右するという。肥満や病気を予防し、食事の効果を引き出せる食べ方を管理栄養士の望月理恵子さんに聞いた。

 同じ食事の内容や量であっても、食べる時間帯によって体に悪影響を及ぼすこともあれば、健康に良いこともあるという。その分かれ目は、体内のリズムに沿うものであるかどうか。
 体の中のあらゆる細胞には「時計遺伝子」が存在することが分かっている。人が日中に活動状態となり、夜は自然に眠くなるような1日周期のリズムをつかさどっている。時計遺伝子が中心となり、昼夜に合わせて体温やホルモン分泌など体内環境を変化させる機能を「体内時計」と総称する。
 管理栄養士の望月理恵子さんは「規則的な食習慣が正しい体内時計を生み、体は本来の機能を発揮できる」と解説する。望月さんは科学的な根拠を基に、メディアや企業などで食のアドバイスを行っている。
「規則正しいといっても、自己流ではなく、体の仕組みを理解して食事を取ったり、行動することが大切。病気の発症を予防し、より健康になれます。体内時計の視点から考えた食事法を"時間栄養学"と呼びます」
 例えば、消化に関わる胃や肝臓、膵(すい)臓、腎臓は、それぞれ活発に働く時間帯が異なる(表(1))。臓器の活動に合った食事をすれば、内臓に負担をかけず、栄養の吸収や老廃物の排出が促進される。
「一方で、現代は体内時計を狂わせる習慣が多いです。体内時計が働かないと、必要な時に体内が対応せず、日中の活動量が低下したり、質の良い睡眠が得られないなど、不調を招きます」
 望月さんに「体内時計を乱しやすい習慣」を挙げてもらった(表(2))。当てはまる人は、これから紹介する食の「新常識」を参考に、体に負担をかけない方法を生活に取り入れてほしい。
 また、放っておくと体内時計は徐々にずれていく。地球の自転による1日は24時間だが、人間の体内時計は24時間10分の周期でリズムを刻んでいるためだ。毎日のリセットが欠かせない。朝に日光を浴びたり、朝食を取ることで、体内時計の"ずれが直る"という。
 体内時計に関する研究は急速に進み、食事だけでなく、服薬や運動の効果も、時間帯によって異なることが明らかになりつつある。いつ何を食べ、どんな行動をすれば健康を保てるのか。一日の時間の流れに沿って見ていこう。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム