くらし・健康詳細

イチオシ
loading...

寿命を延ばすウオーキング

2016年12月11日号

寿命を延ばすウオーキング 冬こそ歩こう!

 歩くことが「健康に良い」といわれるが、実際どれほどの効果があるのか。実は1日に15分でも、全く歩かない人と比べると、寿命や病気の発症に差がつくという。また、寒い冬はウオーキングを行うメリットが多い。今すぐ歩きたくなる耳寄りな話も紹介する。

「ウオーキングほど"効く薬"はない」と話すのは、東京慈恵会医科大(東京都港区)分子疫学研究部の浦島充佳教授だ。浦島教授は米国のハーバード公衆衛生大学院に留学し、集団を対象にデータを集めて病気の原因や傾向、予防の効果を明らかにする「疫学」を学んだ。疫学研究で立証された事実にのっとり、正しい予防法を行えば、病気を減らすことができるという。
「予防に勝る治療はありません。古代ギリシャの医聖、ヒポクラテスは『歩くことが最良の薬である』という言葉を残しました。ハーバードの研究では、1日30分のウオーキングを行った結果、心疾患や脳卒中、糖尿病の発症を約30~40%下げると報告しています」
 すでに糖尿病の診断を受けている人であっても、速足で毎日4000歩を歩くと、良い効果が望める。糖尿病患者は血糖値が正常な人より、心筋梗塞(こうそく)などの心疾患を発症する確率が高いといわれるが、歩くことにより大幅にリスクを減らせるという(表(1)参照)。
 血圧が高めの人が1日30分速足で歩く習慣を持つと、収縮期血圧(上の血圧)で5~10(ミリHg)、拡張期血圧(下の血圧)で3~8下がるという報告や、30分のウオーキングが抗うつ薬と同等の効果があると示した研究もある。
 さらに、歩く習慣があるかどうかは、「寿命」にも影響を与えるという(表(2))。
「高齢者が大腿(だいたい)骨を骨折すると1年以内に"5人に1人が死亡する"といわれています。毎日30分歩くことを続けると、大腿骨骨折のリスクを40%下げる。また『全く歩かない人』『1日15分歩く人』『同30分』『同1時間』の4グループに分けて大規模な研究を行うと、『1日1時間歩く人』が最も長生きしました。研究結果を解析すると、毎日15分歩くだけでも、寿命が2年延びると考えられます」(浦島教授)

 

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    黒田福美 女優・エッセイスト

    2017年11月19日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 178   芸能界きっての韓国通として知られる女優の黒田福美...

コラム