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和歌山のパンダがまた繁殖成功 「絶倫」の秘訣は優しさと美食?

2016年10月 9日号

 和歌山県白浜町の動物公園「アドベンチャーワールド」で9月18日、自然繁殖で15頭目のジャイアントパンダの雌1頭が生まれた。出産したのは16歳の良浜(ラウヒン)だが、主役は24歳で雄の永明(エイメイ)。人間なら70歳前後ながら同園で生まれた15頭のうち14頭の父親という「精力絶倫パンダ」として知られ、「妻」の良浜の母親にも6頭の子を産ませている。子だくさんの秘訣(ひけつ)は何なのか。
 同園によると、永明は性格が優しいという。パンダの発情期は年1回で、雄は2週間ほどだが雌はピークがわずか3日ほど。そこでタイミングよく交配しなくてはならない。雄が強引に交尾しようとして雌に嫌われ怪我(けが)をさせることもあるが、永明は飼育員とともに雌が発情する少ないチャンスをじっくり待つという。
 さらに永明は大変な美食家で、他のパンダが喜んで食べる餌の竹も新鮮でないと見向きもしない。このため同園は京都や大阪で仕入れる竹の中から特別に「永明御用達」を用意している。もっとも美食と繁殖の関連性は不明だ。
 日本にいるジャイアントパンダはすべて中国からの「レンタル」で、生まれた子パンダも中国に返還する仕組み。自然交配で24年ぶりに生まれた赤ちゃんが死亡した東京・上野動物園、14歳の雄が急死して中国に4000万円超の賠償金を支払った神戸市の王子動物園など繁殖で苦労する動物園が多く、白浜のケースは実に羨ましい話なのだ。
 では生まれた子パンダを東京や神戸に譲渡できないかと思いきや、同施設の広報担当の新東貴行さんがこう話す。
「子パンダを白浜に残すと(血縁関係のある)ファミリーだらけになって近親交配のようになってしまうため、子は中国に返します。日本で勝手に子の受け渡しをするわけにはいかないのです」
 中国でも人工繁殖が大半で、永明は飼育下で自然交配し繁殖に成功した雄としては世界最高齢という。人寄せならぬ「南海の子寄せパンダ」にはまだまだ長生きしてほしい。
(粟野仁雄)

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