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若年層ら「新規顧客層」の開拓へ 明治安田生命"元本保証"の保険

2016年9月25日号

日銀の異次元緩和以降、金融機関の貯蓄商品の金利は、軒並みほぼ0%近辺まで低下している。特に2月のマイナス金利導入以降は国債などの債券利回りもマイナス圏に突入し、運用妙味は乏しい。預金商品を提供する側の金融機関ですら、「現状では運用が難しいため、預金の受け入れを抑制している」(地銀関係者)という有り様だ。
 こうした中、生命保険大手の明治安田生命は、10月からいつ解約しても払い込んだ保険料と同額以上を受け取れる、元本保証の積立保険「じぶんの積立」を発売する。
「生命保険の加入者は男性で80・9%、女性で81・9%。しかし20~30代の加入率は低く、とくに20代の加入率は男女とも50%台。新商品は、こうした若年層の方々にも手軽に加入していただけるよう開発した」(同社)という。
 保険商品は契約時に営業職員への手数料や事務費がかかり、早期に解約すると返戻率が低いのが一般的。これに対し、「じぶんの積立」は契約後すぐに解約しても元本割れしない。毎月5000円~2万円(1口5000円)を積み立て、5年間で払い込みが終了。10年後の満期時には、払い込み保険料に3%上乗せした返戻金を受け取れる。加入には医師による診査や健康状態などの告知も不要だ。
 一方、返戻率を高くする半面、死亡時の保険金は払い込んだ保険料と同額とし、保障を最低限にとどめる。このほか、運用成績が予定を上回っても配当はしないことでバランスをとる。
 生命保険で中途解約した場合に元本保証する商品はこれまでになく、マイナス金利下にあって元本保証の保険は、いわば"出血覚悟"の大サービス商品。このため、同社社員は加入できないという。
「まず、若年層を中心に保険商品の良さを知ってもらいたい」(同社)。先の見通せない時代、若者の堅実度を測るバロメーターにもなりそうだ。
(森岡英樹)

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