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現役医師が飲んでいる良いクスリ

2016年8月14日号

現役医師が飲んでいる良いクスリ総力特集 大反響第2弾 夏バテ、冷房病、便秘、腰や肩の痛み、不眠...(その1)

 ◇酷暑の不調はこれで乗り切る

「薬は飲むな」といわんばかりの風潮の中、本誌7月10日号「現役医師が飲んでいる良いクスリ一覧」には反響が多く寄せられた。第2弾は生活習慣病に限らず、身近な症状別に"医者が飲む薬"を紹介する。飲まないのではなく「使いこなす」ことが健康への近道だ。

 なんとなく体がだるい、頭痛がある、眠れない、腰が痛い......など、不快でも我慢できる程度の症状であれば、病院に行かず放置しがち。しかし、自分の体をよく知る主治医の診察を早めに受けることで"安く、効果的に、短期間で"健康を回復できる場合が多い。
 今回、本誌は30人以上の現役の医者に、自身の服薬に関するアンケートや取材を試みたが、やはり医者の薬の使い方は上手だ。「飲まない」とかたくなに拒否する医者はまずいない。誰しも不調になる時はあるが、そんな日でも診察や手術をこなさなければならない医者は、薬をうまく使って、「早く症状を治すこと」に主眼を置く。
 そして症状が良くなったら、薬から脱する。病気で服薬を続けなければならない時も、薬の量や種類を減らそうと努力をする医者が多い。今回の特集後半では「薬を飲まない体づくり」に目を向け、「医者の夏バテ対策」や、医者自身も実践する「食」「運動」を通じた健康法を紹介する。
 室内と室外の温度差が激しく、暑さで食欲も落ちる夏は、調子を崩しやすい季節。体の中で不快な症状が出る部分は、自分の"弱いところ"ともいえる。不調をきっかけに、弱さを補い「より健康になった」と言える夏にしていこう。

 ◆夏バテ

 ◇体と気力の回復に"医薬品の王様"

「夏バテ」の厳密な定義はないが、暑さによって体への負担が増した結果、さまざまな機能が低下している状態と考えられる。
 冷たいものばかり飲食すれば、胃腸の働きが弱まって栄養吸収が悪くなる。冷房が利いた部屋と屋外との行き来で体温を調整する自律神経が混乱し、きちんと働かなくなることもある。
 滋養強壮剤を飲んで元気になろうとするのは、いわば疲れた体にムチを打つようなもの。根本的な改善にはならないだろう。
 実は、健康保険適用となる"夏バテの薬"があるという。『仕事に効く漢方診断』(星海社)など漢方薬に関する著書が多くあり、芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長の今津嘉宏医師が解説する。
「補中益気湯(ほちゆうえつきとう)は消化器系の働きを補って気力を増す、夏バテの薬として使われています。抗疲労作用がある人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)、肝機能を改善する甘草(かんぞう)、胃腸を整える生姜(しようが)や大棗(たいそう)、消化器系に作用する陳皮(ちんぴ)など全部で10種類もの生薬が含まれる。別名"医王湯(いおうとう)"と呼ばれ、医薬品の王様といわれます。毎年夏バテする会社勤めの人が、今シーズンはこれを飲んで調子がいいと言ってます。女性には、作用が少し穏やかな清暑益気湯(せいしよえつきとう)がいいでしょう」
 漢方薬は、「気血水」をスムーズに循環させるという考え方で処方される。「気」はエネルギー、「血」は血液循環、「水」は汗や尿、リンパ液を表し、三つの過不足や滞りを整えることで、治したい主症状だけでなく、他の不調も改善されることが少なくない。補中益気湯は円形脱毛症や不妊症にも効果があるという。
 夏風邪をひきそうだという時に、手元に置いておきたい漢方薬もある。
「冷房で室内が乾燥し、喉の症状から始まる風邪には麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、首筋からゾクッと冷え、筋肉がこわばるような時は葛根湯(かつこんとう)などの選択肢があります」(今津医師)
 つらい症状にダイレクトに働きかける西洋薬に対し、漢方薬は同じ風邪でも「ひき方」で薬を選べるのが面白い。今津医師は冷房が利く場所に出かける際に鞄(かばん)に薬を入れておくという。

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