くらし・健康詳細

イチオシ
loading...

現役医師が飲んでいる「良いクスリ」一覧

2016年7月10日号

「飲まないほうがいい」は本当か?

 服用している薬が「飲まないほうがいい」と週刊誌に書かれれば不安になる。医療も自己責任の時代なのかもしれないが、ではどう選べばいいのか。そこで処方する医者自身が使い、また家族に勧める薬を取材した。自分の健康を守る手がかりになるかもしれない。

 ◇生活習慣病薬 副作用が比較的少なく使いやすいARB

「先生、私が飲んでいる薬が週刊誌に『飲まないほうがいい』として載っているのですが、本当に大丈夫なのでしょうか」
 池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫医師は、患者から見せられた『週刊現代』6月18日号の記事を読んで驚いたという。自身が処方し、家族も飲んでいる薬が多数掲載されていたからだ。
「薬が発売されるためには、国が規定する試験で有効性が認められなければいけません。発売後も、調査が継続されます。記事内にある"売り上げ上位でも飲まないほうがいい薬"の2位にランクインされているブロプレス(降圧薬=高血圧の治療薬)は、効果と安全性について科学的な根拠がある薬。私は患者さんに処方していますし、義父も飲んでいます。自分自身も高血圧症になれば飲もうと考える薬です」
 読者でも、降圧薬を使っている人は多いだろう。基本的には収縮期血圧140(mmHg)以上、あるいは拡張期血圧90以上の場合、医者から服用を勧められる。
 降圧薬は主に4種類のタイプに分けられる(左ページの表参照)。タイプによって血圧を下げる力や下げ方が違うため、患者の年齢や持病、腎機能などによって薬が選択される。現在、降圧薬の主流となっているのは、新しく、薬価も高めの「ARB」。『週刊現代』の記事では「ARBが患者の寿命を延ばすという証拠はない。長年使用されている薬価の安い利尿薬を使用すべきだ」と批判的だ。
 ARBの中でもよく売れている製品は前出の「ブロプレス」をはじめ、「オルメテック」「ミカルディス」「ディオバン」「アジルバ」。同記事では「ブロプレス」は「患者に出しても医者が自分では飲まない薬」としても挙げられているが、都庁前血管外科・循環器内科(東京都新宿区)の長江恒幸医師は首を傾(かし)げる。
「ARBは世界的にも効果が証明された薬です。4種類のタイプのどれが優れているかという話ではなく、患者さんの持病や降圧目標により使い分けます。1種類では血圧を下げる効果が弱いこともありますし、特に利尿薬タイプは違う種類の薬とセットで処方されるケースが多い。ARBとACE阻害薬の利点はほとんど同じですが、ACE阻害薬のほうは、せきやむくみの副作用が出る可能性が高い。ARBは副作用が比較的少なく、使いやすい薬といえるのです。私自身も高血圧症なので、ARBを服薬しています。患者さんにだけ勧めているということはありません」

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム