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ついうっかりの置き忘れも安心 貴重品に嬉しい小さな見張り番

2016年7月 3日号

 写真にスマホと一緒に写っているのは、世界最小の「落とし物追跡タグ」。タグといえば衣料品などに付いている、ブランド名などを記載した紙片のこと。この「MAMORIO(マモリオ)」は、そんな感覚でいろいろな物に付けることができる電子機器だ。
 ではそもそも、どんな働きをしてくれるのか? 例えば本品を財布に入れておく。厚さ3・4ミリなので、小銭入れに収まる。その財布をテーブルに置いたまま喫茶店から出ようとすると、あらかじめ専用アプリをインストールしたスマホに「忘れ物をしていませんか?」というメッセージが届く。そして地図上に財布の位置を表示してくれるのだ。
「MAMORIO」とスマホはブルートゥースという規格の無線通信で繋(つな)がっており、有効範囲は数メートルから数十メートルほど。しかし実は、それ以上のスペックを秘めている。先の例でいえば、財布を置き忘れたまま圏外に出てしまった場合。専用アプリを入れた別のスマホが紛失した財布とすれ違うと、その情報がサーバーに送られ、自分のアプリに発見情報が届くのだ。
 そうなると、捜索範囲は格段に広がる。そして「MAMORIO」のユーザーが増えれば増えるほど、発見の確率はアップするという仕組みだ。ユーザーが移動してカバーした面積の累計は、日本の国土面積の約120%に達しているという。公式サイトでは、日々増え続ける累計面積とユーザー同士のすれ違い発生件数、発見件数をリアルタイムで表示している。
 開発を手掛けたMAMORIO株式会社は、以前から遺失物の情報サイトを運営している。その経験から、遺失物を一元的に管理する機関がなく、情報を俯瞰(ふかん)できないことが発見のネックであることに気付いていた。そこで情報を幅広く共有することで発見率を上げる、このシステムを発想したという。
"万人による万人のための捜索隊"も夢ではなさそう? 
(小出和明)

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