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これからもっと面白くなる「とと姉ちゃん」人気の秘密

2016年6月26日号

とと姉ちゃん
高視聴率街道を驀進中 これからもっと面白くなる!

 NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」が高視聴率街道を驀進(ばくしん)している。視聴率が一度として20%割れしたことがなく、今世紀の朝ドラの最高記録を更新する勢い。人気の理由と、楽しみな今後の展開を探った。

「とと姉ちゃん」の視聴率は4月4日の放送開始から6月9日の第58話まで、一度として視聴率が20%の大台を割っていない。
 今世紀の朝ドラで最高の期間平均視聴率(23・5%)を得た「あさが来た」でさえ序盤では何度か20%を割っており、最高記録を更新しそうな勢いなのだ。
 コラムニストでドラマ通でもある亀和田武氏もこのドラマのファンである。
「高畑充希(たかはたみつき)さんが演じるヒロインの小橋常子は見ていて気持ちが良い。明るくてポジティブで、嫌みがないからでしょう」
 常子のモデルは3年前に93歳で亡くなった大橋鎭子(しずこ)さん。1948年に創刊した総合生活雑誌『暮しの手帖』はその後、主婦らの信頼と支持を得て、部数は100万部に到達する。
 大橋さんは同誌を成功させる一方で、生涯独身だった。とはいえ、事業にのみ邁進(まいしん)する女傑タイプだったわけではない。それは常子も同じだ。ドラマの制作統括を務める落合将チーフプロデューサーが語る。
「常子は等身大のヒロイン。お金がなかったり、就職するのに苦労したりと現代の普通の人と一緒です。このドラマは庶民である常子が、庶民のための雑誌をつくる物語なのです」
 常子にお金がなかったのは、11歳の時に父親の竹蔵(西島秀俊)が病死したためだ。残された家族は長女の常子と母・君子(木村多江)、次女・鞠子(まりこ)(相楽(さがら)樹(いつき))、三女・美子(よしこ)(杉咲花(すぎさきはな))だった。常子は運命を呪わず、妹たちの父親代わりになろうと懸命になる。
 モデルである大橋さんも10歳で父親を亡くした。妹が2人いたところも同じ。大橋さんの甥(おい)の妻で「暮しの手帖社」2代目社長だった横山泰子さんによると、性格も重なり合うという。
「前向きで、愚痴をこぼさない人でした」
 そんな人をモデルにしているから、前出・亀和田氏をはじめ視聴者は「見ていて気持ちが良い」のだろう。
 今後の常子は大橋さんの軌跡をたどり、生活情報誌『あなたの暮し』を立ち上げるが、先週の放送が終わった時点(6月11日)ではまだ商事会社のタイピスト。出版界に足を踏み入れるのは今週からだ。
 一方で、現在の登場人物の多くは、24日までに物語から去る。東京・深川で老舗材木問屋「青柳商店」を営む常子の祖母・青柳滝子(大地真央)たちや常子一家が住み込んでいる仕出し屋「森田屋」の面々だ。
 ちょっと寂しい思いにかられる視聴者もいるだろうが、落合チーフプロデューサーは「常子の人生を描く編年体の物語なので」と説明する。
 話題になっている大地の白髪頭も見納め。ネット上では「大地がおばあさん役をやるのは早過ぎるのではないか?」との指摘もあったようだが、実は滝子の役年齢は60歳なので、大地の実年齢と同じなのである。
「この役は大地さんしかできないと思います。宝塚で男役を経験したからこそ、しゃきっとした深川の女将(おかみ)である滝子役が見事にハマっている」(落合チーフプロデューサー)

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