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ヤワな食材もOKの"魔法の手" 技術立国を実感させる「匠の技」

2016年6月12日号

 NHK「Eテレ(教育テレビ)」には、子どもや学生でなくとも楽しく見られる番組がたくさんある。そんな傑作の一つが「2355」。タイトル通り23時55分開始、月曜から金曜までのミニ帯番組だ。
 当日から翌日へ、日めくりカレンダーをさまざまな方法でめくる「日めくりアニメ」、工夫を凝らした映像表現による「にぃさんごーごー」の告知、トビハゼのトビー君の独り言など、どれも数秒間のレギュラーコーナーに「今夜のおやすみソング」という歌の組み合わせが基本的な構成だ。
 この「おやすみソング」のの中に「素晴らしき哉(かな)、世界」というシリーズがあり、テクノ調の伴奏に乗せて、世の中の不思議な生き物や現象を紹介する。どれも実に興味深いが、特に驚かされたのが「すくいあげ移載機」だ。
 これは食品加工会社向けの製造設備を開発する、古川機工株式会社(新潟県長岡市)の製品「スイットル」にスポットを当てた歌。本製品は柔らかく成形されたハンバーグやパンの生地などを移動するために考案された工業ロボットなのだが、その性能がスゴイ。
 固形物だけでなく、例えばマヨネーズやケチャップのようなジェル状のものまで、絞り出した形のままで移動させてしまうのだ。2種類を混ぜてマーブル模様になったものまで、そっくりそのままの状態で別の場所に移してしまう。
「機構のアイデアは、従来の開発経験からの"ヒラメキ"です。それより、滑らかで耐久性の高いシートの素材探しに苦労しました」(代表取締役の古川寛康氏)
 もっとも、卓越したアイデアが"ヒラメイて"しまうのは「ものづくりの匠(たくみ)」ならでは、だろう。
 ともあれ、百聞は一見にしかず。同社のウェブサイトで「スイットル」の働きぶりをご覧いただきたい。「技術立国・ニッポン」を実感できること請け合い、である。
(小出和明)

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