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雑穀の「生命力」を取り入れる 滋味とパワーあふれる専門店

2016年5月 8日号

 東京・JR有楽町駅前に東京交通会館というビルがある。全国の自治体のアンテナショップが集まることで知られ、北海道、大阪、兵庫、和歌山、富山といった道府県、福岡・博多や北海道・美瑛(びえい)など全国的に知られた地域まで、さまざまな店が軒を連ねる。
 その中にあって、ひときわ異彩を放つのが1階の「ライスアイランド」。ご当地ショップではないが、世界中の穀類を取り揃(そろ)えた、いわば雑穀のアンテナショップだ。
「ウチは誰も知らないものばかり扱ってるから、誰も来ない」と笑うのは、同店を運営する「岐阜米穀」の小塩幹雄さん。
「でも、東京は美味(おい)しいもの、いいものなら高くても買う人がいる。だから米と穀類の魅力を発信するなら、『東京の真ん中に店を』と思ったんです」(小塩さん)
 穀類の食品としてのパワーに注目し、自ら世界各地を飛び回って未知の作物を見いだしてきた。近年、マスコミで取り上げられるようになった南米産の雑穀キヌアも、15年ほど前にボリビアまで出向いて輸入を始めている。
 また、これも数年前、俳優の高倉健さんが愛用していることで注目されたミューズリーとグラノーラも、早くから多くの素材を提供している。そのカタログは30ページにも及び、自分だけのオリジナルミックスを作ることができる。
 最新の注目株は、アマランサス。南米原産で、アステカ、インカ両文明の重要な主食だった。鉄分が白米の約11倍、カルシウムは約30倍も含まれている「スーパーフード」だ。米に1~2割混ぜて炊くのが一般的な食べ方。タラコのような食感と、ほのかな滋味がご飯に加わる。
「雑穀の"雑"は強いということ。『雑草のように強く』って言うでしょ? 環境を選ばずに育つ、とてもパワーのある食べ物。だから元気になれるんです」(同)
 都会暮らしに雑穀パワーを取り入れる手は十分あり、だろう。
(小出和明)

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