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国境を超えて広がる味覚の冒険 タイと日本のソウルフード合体

2016年4月17日号

「世界三大珍味」といえば、キャビア・フォアグラ・トリュフ。この組み合わせはまずブレないが、「世界三大スープ」となると諸説入り乱れる。
「タイのトムヤムクン」「フランスのブイヤベース」はほぼ確定。三つ目は「ロシアのボルシチ」「中国のフカヒレスープ」が争い、「韓国のサムゲタン」「日本の味噌(みそ)汁」が挙がることもある。
 ネットで検索すると、調べた限りではブイヤベースは外れることもあるが、トムヤムクンは不動の地位を保っていた。それほどのインパクトがあるのだろうと、納得はできる気がする。
 そのトムヤムクンが、"三大"に名を連ねることもある味噌汁とコラボしたら......これはもう、世界最強のスープになるのではないか? 実は今春、そんな商品が発売された。味噌製造大手・マルコメの料亭の味シリーズ・最新作「トムヤムクン風みそ汁」だ。
 同社は2013年からタイに現地法人を置き、商品を通じて和食の魅力を伝えている。このユニークな味噌汁は、現地スタッフがたまたまトムヤムクンに味噌を加えてみたことから生まれた。相性がよく、タイの人々にも好評だったため、レシピを日本の開発スタッフに報告したという。
 商品はペースト状の味噌とフリーズドライの具に分かれており、両方をお椀(わん)にあけて熱湯を注ぐ。まずお馴染(なじ)みの味噌の匂いが立ち上るが、ほのかにパクチーも香り、湯気は辛さも予感させる。
 一口すすれば、味噌と鰹(かつお)とエビの旨(うま)みが混然一体、酸味と辛みがバランスよく広がる。パクチーは存在感を増し、味わいはさらに複雑に。エノキとエビ、卵の具材もタップリで食べ応えも十分だ。ご飯にもバタートーストにも合う。
 意外や意外のベストマッチ。少し冷ましてから溶き卵と合わせて小鉢に注ぎ、ラップをふんわりかけて電子レンジで2分ちょっと。エスニックな茶わん蒸しも絶品だ。
(小出和明)

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