くらし・健康詳細

イチオシ
loading...

確定拠出年金を徹底的に使い倒す!

2016年4月17日号

マイナス金利が導入された今、資産防衛には「運用する」発想が必要だ。そこで考えたいのが、確定拠出年金制度を活用して"賢く殖やす"こと。同制度の仕組みと活用方法を人気FPの深野康彦氏と社労士の古井佐代子氏に聞いた。

「子どもが大学を卒業し、ようやく自分たちの老後資金を準備できるようになりました。ところが、マイナス金利の影響でメガバンクの定期預金金利は0・01%。これではお金を殖やしたくても殖やせない。いったいどうすればいいのやら......」
 会社員のAさん(48)は苦笑いしながらそう話す。
 4月1日現在、大手都銀の普通預金金利は0・001%、1年物定期預金の金利は0・01%。100万円を預けても1年後に受け取る利息は、前者が10円、後者が100円(いずれも税引き前)だ。ファイナンシャル・プランナー(FP)でファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦氏は、
「金利はプラスだが、時間外手数料がかかるタイミングや、他行のATMでたった1回出金しただけで、1年分の利息が吹き飛ぶどころか、赤字になる計算です」
 と指摘する。
「預けても殖えない今の時代は、コストに敏感であるべきです」(深野氏)<br>
 社会保険労務士でFPとDCプランナーの資格も持つ、AZプランニング代表の古井佐代子氏も、
「マイナス金利のご時世だからこそ、資産運用では税金というコストの面で優遇がある制度を上手に活用したい」
 とアドバイスする。
 個人投資家が資産運用で税制優遇を受けられる制度には、確定拠出年金制度(DC)、NISA(少額投資非課税制度)、ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)がある。
「中でも確定拠出年金制度は、拠出時には掛け金が所得控除の対象になり、運用時には運用益が非課税になり、受け取り時は一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除の対象になるという、"非課税3点セット"が使える制度です」(深野氏)
 厚生労働省の2014年度「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、同年度末の公的年金加入者数は約6713万人。公的年金加入者のうち、確定拠出年金に加入しているのは約572万人だ。詳しくは後述するが、確定拠出年金制度の特徴の一つに「自分で運用する」ことがある。
「確定拠出年金には、会社の制度として運営され、その会社に勤める従業員が加入対象となる『企業型』と、国民年金基金連合会が運営主体となり、個人で加入する『個人型』があります。『企業型』の場合、従業員は企業が選定した金融機関が提供する運用商品から自分で商品を選び、運用します。運用商品は三つ以上提供しなければならず、うち一つは元本確保型でなければいけません」(古井氏)
 では、どんな商品が選ばれているのか。企業年金連合会の13年度「確定拠出年金実態調査 調査結果について」によると、確定拠出年金加入者の運用状況を資産残高で見た場合、約6割が元本確保型商品で運用している.

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

コラム