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「耳で読む」読書体験の新世界

2016年2月21日号
 オーディオブック(AB)国内最大手・オトバンクが文化放送と共同制作したAB『福井モデル 未来は地方から始まる』(著・藤吉雅春)の配信が始まった。
 ABは本を朗読で楽しめる音声サービスで、会員登録してネット上で購入すると、スマホやパソコンで聞ける。章ごとに分けて聞いたり、聞いたところから再生を再開できるので、毎日の通勤時間に、小分けに聞いたりもできる。
 昨年7月にはアマゾンがAB配信サービスを日本でも開始するなど、AB市場は拡大中。従来は30~40代向けのビジネス書が多かったが、AB各社は幅広い世代へのアピールに躍起だ。昨年11月には、芥川賞を受賞したばかりの『火花』(又吉直樹)と『スクラップ・アンド・ビルド』(羽田圭介)の2作が早くもAB化され、話題になった。
 こうした中、配信が始まった『福井~』は文化放送の竹内靖夫アナウンサー=写真=が朗読役を務める。竹内氏は昨年定年を迎えたが、嘱託職員として現役を続ける大ベテラン。"バンブー竹内"の愛称で、「ミュージックギフト~音楽・地球号」などの番組のパーソナリティーを務めてきた看板アナの一人だ。長年、名物番組でおなじみの声が朗読を担当するとなれば、旧来からのラジオファンの取り込みも期待できそう。
「収録に20時間以上かけた」という竹内アナは、
「忙しくて読書の時間がない人、活字が苦手で本に親しみがない人、本は好きだけどデジタルコンテンツには縁のない人にも、僕の声を豊かな読書生活のきっかけにしてもらえたらうれしいです」
 と、新ジャンルの活字文化の担い手として意欲満々。
「当社の月間新規登録者数は、昨年7月以降非常に大きく伸びており、50代以上の利用者も急増しています」(オトバンク広報・佐伯帆乃香氏)という。新たな読書スタイルとして、どこまで裾野を広げられるか。
(中西庸)

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