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不可解極まる「つり革盗難」の怪

2016年2月21日号
 首都圏のJRや私鉄・地下鉄各社の車両から、相次いでつり革が盗まれるという奇っ怪な事件が起きている。
 昨年11月ごろから被害が報告されるようになり、わかっているだけで現在までに400本以上が盗難に遭っている。
 ご存じの通り、つり革は手すりにしっかりと固定されており、本体や留め金具を壊したり、専用工具で分解するといった方法でしか取り外せない。運行中の車内でそんな行為に及んでいれば目立つこと必定だが、目撃者がいないという点が不可解である。また、事件が報じられるようになって以降、被害がぱったりと途絶えているのも不気味だ。
 いったい誰が、どうやって、何のために、これほどのつり革を集めたのだろうか。
 そもそも、電車のつり革とはそんなにまでして手に入れたい品なのか。
 実際、鉄道会社からファンへ鉄道グッズが放出される、いわゆる「鉄道市」やネットオークションなどでも、つり革の価格はせいぜい数百円程度。比較的流通量も多く、売れ残ることもあるという。とてもレア物とはいえない。
 ネット上には「改造車の内装用に売り捌(さば)かれている」「外国人観光客が土産がわりに盗(と)っていった」「そういう遊びをしている一団がいる」など諸説が挙がっているが、「正直、社内でもまったく見当がつかない」(JR関係者)と、ひたすら困惑するだけのようである。
 鉄道ファンが集う店でも聞いてみたが、「ファンが皆、"買い鉄"(鉄道グッズ収集家)というわけじゃないし、同じ車両の物は何本もいらない。そんなにニーズはないと思う」という声が多い。ただ、「最近は変な人も多いし、もし見かけても怖くて注意できないかもしれない」とも。
 同一犯かどうかさえわからず、"都市伝説"のような事件。ラッシュ時にはまさに"生命線"になるつり革、これ以上の被害が出ないことを願うばかりだ。
(中西庸)

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