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実用性もある精密フィギュア「鳥獣戯画」

2016年2月14日号
 どんなに歴史の授業が嫌いだった人でも、美術にまったく興味のない人でも、ひと目見ればきっと作品名が口をつく。そんな、おそらく日本で最も有名な絵巻物。写真は、その一場面を再現している。いわずと知れた「鳥獣戯画」の、蛙(かえる)と兎(うさぎ)の相撲勝負だ。
 これ、実は自販機で売っているカプセル入りの商品である。コインを入れてハンドルを「ガシャッ」と回すと、「ポンッ!」と出てくる、あの「ガシャポン」の最新ラインアップ「鳥獣机画」だ。
 こうした、いわゆるカプセル・トイは1960年代半ばに米国から輸入され、70年代に全国に広まったという。自販機のガラス越しに、透明なカプセルに入ったオモチャが見える。しかし何が出てくるかは運次第。当初は1回10円だったが、お目当てが出るまでと、小遣いを注ぎ込んだ思い出を持つ読者も多いだろう。
 スーパーカーや「キン肉マン」の消しゴムなど、各時代にブームを巻き起こしてきたが、80年代末あたりから動物などの精巧なフィギュアが登場し、購買者の年齢層は大幅に広がった。今や"大人買いアイテム"の一つになっている。近年は、グラスの縁でさまざまなポーズを取る「コップのフチ子」が人気を集めた。
 そこで今度は「鳥獣戯画」である。この選択は絶妙だ。昨年の展覧会は会場に大行列ができる盛況。誰にでも愛される"漫画の始祖"とくれば、ついつい大人もハンドルを回したくなる。
 象牙の根付のような質感は、原画の雰囲気をよく伝える。高さ約40ミリ、全6種類。2種1組の対で、写真のように絵巻の一場面を再現している。また、それぞれが卓上文具の機能を持ち、この組の兎はメモ立て、蛙はスマホスタンドとしても使える。
"パンチラ"もあるフチ子さんはチョット気恥ずかしかったが、この国宝なら、オジサンも堂々と「ガシャポン」できそうだ。
(小出和明)

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