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刃物の街で進化「鰹節削り器」

2016年1月31日号
 新潟県の燕市と三条市は、岐阜県関市と並ぶ「刃物の街」。両市名を合わせた上越新幹線の駅名「燕三条」といえば、さらに通りがいいだろう。江戸時代の和釘(わくぎ)づくりを契機に、地場産業として根付いていったという。
 燕市は金属の洋食器やハウスウエア、三条市は作業工具や理美容器具と、時代の移り変わりに沿って専門を分かったが、現在も"ものづくり"の伝統を伝えながら、新たな製品の開発にも挑んでいる。
 写真は、そんな意欲作の一つ。「鰹節削り器」の進化形だ。本来は箱になっている鉋(かんな)の下の部分が空間になっている。料理を盛った器を刃の下に置き、食卓で直接、鰹節を削ってかけることができる。
 これ以上に新鮮な鰹節はない。削るそばから、鰹の香りが広がる。グルメ番組で、パスタやリゾットに恭しくトリュフを削って振りかける場面を見かけるが、その和食版というわけだ。
 商品名は「鰹音(かつお)」。かつてはどこの家の台所でも聞くことのできた、鰹節を削る「カシュッ、カシュッ」という音の復活を期しての命名だろう。
 作っているのは、三条市の角利(かくり)製作所。プロ用の大工道具からホビー用工具まで、作業工具を幅広く手掛けている。鰹節削りの、鉋作りはお手の物だ。しかしアイデアに自信はあったものの、キッチン用品については、販路も宣伝方法も暗中模索だったという。
 そんな時、この商品に注目して、いち早く取り扱いを決めたのが東京・田園調布の器店「いちょう」だった。落ちついた和食器が並ぶディスプレーに「鰹音」はすんなり溶け込み、和やかな食卓を演出するのに一役買っている。
 硬くて狂いの少ない赤樫(あかがし)で組まれ、一部に使われる黒檀(こくたん)が高級感を醸し出す。初回無料の鉋刃・台直しが付いて税込み1万6200円。従来の削り箱と違い、構えずに使えるので、食卓への登場頻度も増えそうだ。
(小出和明)

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