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ペットの「終活」これなら安心!

2015年12月 6日号
 長寿化は人間だけでなくペットの世界でも進み、「寝たきり」や「認知症」「相続」など人間そっくりの悩みや課題が生じている。ペットとヒトの「終活」事情を探った。

 ◇鍼灸から筋トレ...「健康寿命」はこう延ばす

「家族の一員」であるペットが長生きすることは喜ばしいことだが、長寿には病気や介護がつきもの。そこで、人間同様に「予防医療」に力を入れるクリニックも出てきた。
「キュティア老犬クリニック」(横浜市青葉区)はシニア犬や老犬の緩和ケアやリハビリ、介護を専門とし、主に12歳以上の犬が、週におよそ30匹、医療や介護を受けるために来院する。同クリニックの猪熊洋文代表はこう話す。
「一般に、犬の8歳以上は人間でいう50代から60代のシニア世代にあたるとされ、シニア犬、老犬と呼ばれます。『歩行困難』や『認知症』など人間と同じような症状が表れてくるのです」
 10歳のシェルティー犬が鍼灸(しんきゆう)と整体を気持ち良さそうに受けていた。
 犬に鍼灸とはビックリだが、「食欲がない」「寝る時間が多くなった」「足腰が弱くなった」といった症状に効果があるという。同クリニックの佐々木彩子獣医師によると「人間と同じように犬も体中に『ツボ』があり、ツボを結んだ『経絡(けいらく)』がある」のだという。
 犬の体にあるツボに鍼灸で刺激を与え、エネルギーの流れである「気」を整え、本来その犬が持っている自然治癒力を高めるのだという。
 鍼灸の後は整体だ。背中のあたりの筋肉をもみほぐしていく。シェルティーの目はトローンとなり、気持ち良さそうだ。
「シニア犬はエネルギー(気)が不足していることが多いので、鍼灸によって気を補い、血の巡りを良くしてあげることで痛みや内臓疾患などの症状の改善が期待できるのです。施術後は、『目が輝く』『食欲が出る』『尻尾(しつぽ)が上がる』『毛ツヤが良くなる』 『よく歩くようになる』など元気になる犬が多いのです」(佐々木獣医師)
 ロコモ(ロコモティブシンドローム、運動器症候群)予防も行われる。犬や猫も老化が進むと足腰が弱くなる。ロコモとは関節、骨、筋肉などの運動器の働きが衰える状態を指し、要介護の可能性が高くなる。ロコモ予防には運動、特に下肢の筋肉を鍛えることだ。
「犬も、老犬になる前から足腰を鍛えれば老化の進行が抑えられ、寝たきりにならずに長く快適な老犬ライフを送ることができます」(同)
 足腰やお尻の筋肉をつけるには、ハードルをまたいだり、坂を上らせたりする。
「子犬や成犬の時から筋肉をつけておけば関節の劣化を先送りできます。シニア犬になってからでも鍛えれば徐々に筋肉はついてきます」(同)
 早期に予防を始めるには飼い主の"気づき"が重要。
「散歩の時に歩く速度が遅くなったり、距離が短くなったり、立ち上がるのに時間がかかるようになるなど、ワンちゃんのわずかな変化が老化のサイン。その時点でケアをすれば効果は上がります」(同)
 クリニックにはデイケア施設もある。飼い主の「介護疲れ」を防ぐためにも、一時的に預かって面倒を見てくれるデイケア施設の需要は高い。この日は16歳の柴犬が預けられていた。獣医師や看護師が、寝たきりの柴犬が床ずれしないように2時間ごとに体位交換をし、ご飯をあげたり、おむつを替える。車椅子に乗せて散歩にも行く。デイケアの料金は小型犬で4時間以内が2800円、7時間以内が4300円だ。

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