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「傾き者」養成機関発足!?

2015年7月19日号
 新装開場して2年余り。東京・銀座の歌舞伎座は、今も連日、世界各地から訪れる観客で賑(にぎ)わう。開場に前後して十八世中村勘三郎、十二世市川團十郎、十世坂東三津五郎といった花形役者を亡くしたが、大看板の尾上菊五郎はじめ、中堅・若手の奮闘が歌舞伎人気を支えている。
 劇場自体もバリアフリー化が進み、客席は足元に余裕ができて快適だ。伝統の4階一幕見席も引き継がれ、以前は死角だった花道も、今は垣間見ることができる。
 と、良いことずくめの歌舞伎座なのだが、劇場背後のビル内にある「歌舞伎座ギャラリー」は、その陰に隠れて見落とされている感がある。再開場とともにオープンし、歌舞伎の魅力を広くアピールするため、工夫を凝らした展示を行ってきた。中でも現在の「体験空間 歌舞伎にタッチ!」は出色の出来栄えだ。
 そのタイトル通り、大道具・小道具から花道まで、芝居に関わるあらゆるものに実際に触れることができる。
 入り口には、舞台から客席を見渡す構図の大きな絵。幕が半分開いており、そこに手を掛けて写真を撮れば、幕引き役をしているようなショットの出来上がり。中に入ると、まずはイノシシや蝶々、鶏など、動物の作り物が並ぶ。馬には実際に跨(またが)ることもできる。
 続いて現れるのは舟や駕籠(かご)などの乗り物。どれも写真(松竹提供)のように、乗ったり担いだりできる。ホールには人気演目「寺子屋」の場が造られ、舞台に上がって役者の気分が味わえる。さらには花道の出入り口・揚げ幕も再現されており、番傘を肩に「白浪五人男」を気取っての記念撮影も。
 展示場は、歌舞伎座の大屋根を望む屋上庭園に続いている。ここではさしずめ石川五右衛門か鼠小僧か。とにかく、歌舞伎を身近に感じられる。
 ファンはもちろん、未見の初心者も楽しめるはず。ここを訪れないのは、もったいない。
(小出和明)

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