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米国 アップルが映画を26億円で契約 動画サービスの競争激化の影響

2021年2月28日号

〈アップル、記録破りの2500万㌦「CODA」を手中〉

 1月30日付の米芸能週刊誌『ハリウッド・リポーター』(電子版)の見出しだ。アップルが獲得したのは、米映画「CODA」の配給権。2月3日に終わったインディペンデント映画の祭典、サンダンス映画祭に出品された作品だ。契約額は約26億円に上る。

 同映画祭出品作の契約額としては、動画配信サービス「フールー」と映画配給会社のネオンが昨年、米映画「パーム・スプリングス」を2200万㌦(約23億円)で購入したのが最高額だった。

「CODA」は「聴覚障害者の大人に育てられた子」という意味。健常者の主人公が家族を支えながら音楽の道を目指すというストーリーだ。配給権の契約額が話題になったのは、このところ動画配信サービスが映画祭出品作品を高値で獲得するケースが増えているからだ。

 昨年は世界的なコロナ禍により動画配信サービスに追い風が吹いた。アップルは2019年、「アップルTV+」で参入したばかりだ。米金融通信社ブルームバーグが昨年5月19日に配信した記事によると、同年2月までの契約者数は約1000万人にすぎず、世界最大手「ネットフリックス」の2億400万人に大きく引き離されている。視聴者を引きつけるには、アカデミー賞候補になるような大作を獲得する必要があり、そのため契約額が高騰するというわけだ。

 一方、映画館は多くの国で感染防止のため閉鎖になった。スティーブン・スピルバーグ監督はネットフリックス配信作品をアカデミー賞から締め出すべきだとし、「映画館は映画産業にとって必要」と訴えている。しかし、自宅で安価に映画が見られるサービスに対抗するのは、さらに難しくなりそうだ。

(土方細秩子)

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