国際詳細

News Navi
loading...

米国 米国で親と同居する若者急増 背景に2割近い失業など苦境

2020年9月27日号

「うちの娘は3月からアパートを引き払って、私と同居しているよ」

 そう語るのは、米カリフォルニア州レドンドビーチ市に住むアレン・レビンソンさん。同州北部にある大学院に通う娘は、リモート授業が続く中、生活費を節約するため実家に戻ったという。

 今、米国では親と同居する若者が急増している。シンクタンクのピュー・リサーチ・センターは9月4日、こんな調査結果を発表した。

〈米国でコロナウイルスの感染が拡大し始めた今年初め以降、18〜29歳のうち親と同居する割合は過半(の52%)となり、大恐慌時代のピークを超えた〉

 同センターによる国勢調査などの分析によると、同居率は1960年の29%から2000年38%▽10年44%▽20年2月47%――と右肩上がりが続き、わずか5カ月間で一気に5㌽跳ね上がった。

 背景にあるのは、若者の経済的苦境だ。米民間研究機関「大学アクセス・成功研究所」の推計によれば、18年の大学卒業者の65%に学資ローン負債があったという。

 一方、日本の4年制大学昼間部の学生のうち、奨学金を受給した比率は同年度に47・5%(日本学生支援機構調べ)。これは返済不要の給付型奨学金を含む数値だ。米国の若者のほうが返済義務を負う人の比率が高いことが分かる。

 若者の失業率も高い。米労働省の7月データによれば、全年齢層の10・2%に対し、16〜24歳は18・5%。前年同期の2倍近い。

〈親と同居する若者の数と比率は、主要人種・民族、男女、大都市・地方、国勢調査の4地域の別を問わず、全般的に増えた〉(前出のピュー・リサーチ・センター発表)

 新型コロナによる被害が集中した若者は、社会に不満を強めている。人種差別に対する抗議と重なって大きな社会変革に発展するという指摘もある。米国社会の不安要素の一つだろう。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    六平直政 俳優

    2020年9月 6日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/315  コワモテで、茶目っ気たっぷり。不思議な魅力で視聴者...

コラム