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米国 三つの点で〝米国史上初〟のハリス氏が米副大統領候補に

2020年9月 6日号

 副大統領候補はカマラ・ハリス上院議員(55)――。米民主党は8月19日、ついに正式指名した。18日にはジョー・バイデン前副大統領(77)が同党の大統領候補に決まった。11月の大統領選でバイデン氏が当選すれば、ハリス氏は女性、アフリカ系、アジア系のいずれの点でも初の副大統領となる。

 ハリス氏はカリフォルニア州司法長官から連邦上院議員に転じたエリート。父親はジャマイカ、母親はインドの出身で、2人はともに学者だ。バイデン氏は指名受諾演説でハリス氏を選んだ理由をこう説明した。

「政府は国家のようであるべきだから」

 多人種が暮らす米国を代表する副大統領職には、アフリカ系とアジア系の移民の子にして女性のハリス氏がふさわしいという意味だ。

 多くの期待が集まる一方、「ハリス氏はバイデン氏の弱点になりうる」という見方もある。例えばカリフォルニア州の黒人女性運動家、キャット・ブルックス氏はその一人。

「彼女に心から賛同して投票することはないと思います。私が黒人の権利を求めて闘った間、彼女は黒人を投獄することに熱心な立場でした」

 米国の司法長官は日本の法相と検事総長を兼ねた地位。同職にあったハリス氏は、警察が黒人に暴力を振るう現実を見過ごした。そんな見方がある。

 複数の米有力紙は、ハリス氏の出生時点で両親が米国籍を得ていなかった点を問題視するネット投稿があったと報じた。「そもそも副大統領になる資格がない」「バイデン氏が任期を全うできなくなっても、ハリス氏は大統領になれない」というものだ。15日付APは「事実でない。彼女は米国で出生したから、出生時から米国市民であり、副大統領にも大統領にもなれる」とする法学者の話を載せた。

 ハリス氏指名でバイデン氏の支持率はわずかに上がった。就任時に78歳の〝バイデン大統領〟が任期中に死亡すれば、ハリス氏が大統領になる。ハリス旋風が大統領選の鍵になるかもしれない。

(土方細秩子)

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