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早朝のニューヨークで爆弾テロ 「イスラム国のため」容疑者供述

2017年12月31日号

「トランプよ、お前は国を守ることに失敗した」。これはニューヨーク市マンハッタン地区のタイムズスクエア付近で12月11日早朝に起きた爆弾テロ事件の容疑者が、犯行の数時間前にフェイスブックに書き残していた言葉だ。
 バングラデシュ出身のアカエド・ウラー容疑者(27)は体に手製の爆弾を巻き付け、1日の利用者数が22万人に達するバスターミナル、ポート・オーソリティと地下鉄を結ぶ地下通路内で、手製のパイプ爆弾で自爆を試みた。完全に爆発しなかったものの、本人は重傷、5人が軽傷を負った。容疑者は「イスラム国のためにやった。死ぬつもりだった」と供述。完全に爆発すれば、被害が拡大していた可能性がある。
 捜査当局の調べによると、容疑者は2014年ごろから過激派組織「イスラム国」(IS)の思想に傾倒。今年12月に入ってISが流している「クリスマスにテロを」というプロパガンダに触発され、犯行に及んだと見られる。
 同事件を受け、トランプ大統領は「このような事件が起こるから移民規制の強化を進めるべきだ」との声明を出し、抽選で永住権が得られる「移民多様化ビザ」を中止すべきと議会に進言した。
 一方、トランプ大統領が「エルサレムをイスラエルの首都と認める」と発言をしたことで、イスラエル内外で暴力事件やデモが起き、今回の事件の引き金になったとの見方もある。犯行動機について、容疑者がイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃を挙げているとの報道もある。
 中東では、米国大使館に対する抗議デモが激化。フランスのマクロン大統領はイスラエル首相の訪問時にトランプ大統領の決断を「認知しない」と語り、「そうした行動は世界の平和にとって危険なもの」との見方を示している。
 いずれにせよ、今年の米国内のクリスマスは各地で厳戒態勢が敷かれそうだ。
(土方細秩子)

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