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"代理出産禁止令"から一転...カンボジアが赤ちゃん出国容認

2017年9月 3日号

 昨年10月以降、いわゆる代理母による出産(代理出産)を禁じていたカンボジアが、事実上の解禁に踏み切っていたことが明らかになった。
"解禁"とはどういうことなのか。カンボジア人実業家が現地事情をこう解説する。
「これまで隠れて海外に連れ出すことが多かった代理出産の子供について、来年1月からは合法的に出国を認められることになりました」
 同氏は今春、ある日本人エリート夫妻から代理出産の相談を受け、頭を抱えていた。代理出産の法制化について同国政府がまだ検討している段階だった昨年10月、突然、保健省が独自に代理出産の禁止令を出したからだ。そのため翌月にはオーストラリアの女性看護師が逮捕されている。
 それが一転、今年7月に内務省が19の大使館やその他の関連事務所に対し、"代理出産ベビー"の出国を条件付きで認める指針を示したというのだ。「親権者の現住所、生活状況、収入、代理出産の理由、家族構成、子供の誕生証明、過去3年間犯罪歴がないことの証明等を揃(そろ)え、在カンボジア大使館の保証が必要。親権を主張する父親と子供のDNAがリンクする証拠を提出」というものだった。
 さらに、子供の精神面・身体面の最新情報を毎年、大使館を通じて同国に提出することも義務付けられた。「子供を密(ひそ)かに国外に連れ出さないように、疑わしい妊婦や仲介者の取り締まり、国境の監視を強化する」(内務省)
 代理出産を巡っては、日本人男性が14年にタイで16人もの子供をもうけていたことが話題になった。カンボジアにはその男性の子供を育てる"隠れ家"が存在すると指摘されてきた。「タイ警察特別捜査本部が2016年7月、タイで代理出産の子供3人がカンボジア国内にいることを突き止めた」という現地報道もあった。
 果たして、今回の措置はいかなる波紋を広げるのだろうか。
(田口嘉孝)

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