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車・飛行機模型からミサイル? 北朝鮮の軍事技術開発の舞台裏

2017年9月 3日号

 ミサイル開発を加速させる北朝鮮。その裏で、何が起きていたのか――。
「模型が欲しい」。ある韓国人ビジネスマンは10年以上前、中国で知り合った北朝鮮関係者から、こう頼まれたという。「プラモデルみたいなものをなぜ欲しいのかと驚いたが、彼らが言う模型は違っていた」と打ち明ける。
 その模型とは、自動車や飛行機など、メーカーが実際の製造に入る前に綿密、かつ精巧に作る模型のことだという。1980~90年代に、当時のチェコスロバキアや東ドイツのメーカー各社がよく作っていて、その収集マニアは現在でも少なくないという。そんな模型を何としても手に入れたいと、その北朝鮮関係者は懇願したというのだ。
 その目的は何か。当然、自国の工業生産、特に軍需関連に応用するためだ。このビジネスマンによれば、自動車やミサイルの仕組みを図解で紹介する書籍の入手も頼まれたことがあったという。それを貴重な資料として現物の製造・開発に役立てているのは間違いないと断言する。
 現物を搬入して同様のものを製造するための「リバースエンジニアリング」は世界各国で使われてきた手法だ。かつての日本もそうだし、韓国企業もそうして自社技術の開発に役立ててきた。当然、北朝鮮も目的に沿ったリバースエンジニアリングを行うことは、常識的に考えられる。
 最近、ウクライナの企業が製造したミサイル用エンジンがロシアを通じて北朝鮮に流入していたとの疑惑が問題化しているが、それをリバースエンジニアリングで製造した可能性は高そうだ。
 ミサイル製造に必要な設備は、既に2000年代に中国などを経由して購入済みという情報もある。7月に2回発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の真偽とその実力については諸説あるが、いずれにしろ北朝鮮の軍事関連技術はそれなりのレベルにあることは間違いない。
(浅川新介)

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