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5・9韓国大統領選に異変あり 北朝鮮政策で主要候補が"変節"

2017年5月 7日号

 5月9日に大統領選が行われる韓国。保守系の朴槿恵(パク・クネ)前政権から進歩(革新)系に転換することが確実視されてきた。ところが、投開票日が近づくにつれ、主要候補者が北朝鮮政策に関して徐々に方向性を変えつつある。
 本命候補で、最大野党「共に民主党」前代表の文在寅(ムン・ジェイン)候補と、その対抗馬とされる第2野党「国民の党」前共同代表の安哲秀(アン・チョルス)候補が、ともに北朝鮮に融和的なそれまでの姿勢から、じわりと"右旋回"を始めたのだ。
 4月19日のテレビ討論では、路線修正が目立つ議論が交わされた。韓国ではホットイシューである迎撃ミサイルシステム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の配備について、「配備決定を再検討する」としていた文候補は、「北朝鮮が核実験を強行し、中国が抑制できなければ配備も可能」と発言。「配備は国益にならない」と述べていた安候補も「配備すべき」と明確に前言を翻した。
 さらに、「大統領に当選したら、米国より先に北朝鮮に行く」としていた文候補は、「米国と緊密に協議・協力していく」と発言。「金大中(キム・デジュン)政権の対北融和政策の功績は継承するが過ちは繰り返さない」と述べ、2000年の南北首脳会談で発表された「南北共同宣言」を発展的に継承するという、従来の発言から一歩離れた発言を行った。
 文候補の独走との下馬評が一転、文・安候補の一騎打ちの様相となった今回。韓国国民は相対的に政治的志向が保守・革新の真っ二つに割れやすいが、有力な保守系候補がいない。そのため、中道から左とされる両候補とも、北朝鮮に厳しい姿勢を見せる保守層の票をどこまで取り込めるかが勝敗のカギとなってきた。
 だが、すでに両陣営は「二枚舌」「韓国軍は北朝鮮を主敵としているが明確な言質がない」と攻撃されている。保守層とどう折り合うか、両候補ともに最大の課題になってきた。
(浅川新介)

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