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「軍事行動は思いつきではない」 金正恩氏"決断"のウラに何が?

2017年4月30日号

 北朝鮮では、4月15日の故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日を盛大に祝う。これに合わせ、北朝鮮は6回目の核実験、または長距離弾道弾などのミサイルの発射で国威発揚を狙うのではないか――。メディアでは、そう取り沙汰(ざた)されてきた。
 しかも、4月には米中首脳会談が開かれ、米トランプ政権が対北朝鮮政策について「すべての選択肢がテーブルにある」と発言、軍事的オプションが実行される可能性が高いとされている。
 では、北朝鮮は何を考えているのか。「核実験やミサイル発射実験などは、北朝鮮は毎年年末に計画を立て、それを黙々と実行しているだけ」(韓国の北朝鮮ウオッチャー)。日本では「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が思いつきで軍事的な行動を取っている」と見られがちだが、実は年間計画に沿い、実行しているのだ。
 また、2~4月は米韓合同軍事演習が毎年行われる。北朝鮮もこれに対抗し、その時期に大規模な軍事訓練などを行う。「韓国と米国がやっているのに、北朝鮮側も黙っているわけにはいかない」(同)というわけだ。
 同時に、金党委員長は情勢を見極めながら、核実験やミサイル発射実験を決断・実行することがある。前出の年間計画は軍を中心に立案し、軍が実行する。だが、核実験などはまさしく金党委員長が決断し、サインして実行される。これが「思いつき」と言われるゆえんだが、「金党委員長は決して思いつきでやっているわけではなく、やることの効果を見極めてやっている」との分析は、北朝鮮ウオッチャーの間では常識だ。
 ただし、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は、まだ実用段階ではないというのが、日米韓の情報当局のコンセンサスだ。だからこそ、発射実験を繰り返している。
 また、「仮に米国や日本を狙って発射されても、自衛隊のミサイル防衛システムではほぼ打ち落とせる」(海上自衛隊関係者)ことを知っておけば、日本人が「すわ、有事か」とムダに騒ぐことはないだろう。
(浅川新介)

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