国際詳細

イチオシ
loading...

集中連載第1回 重大局面 朝鮮半島有事は止められるのか!=富坂聰

2017年4月30日号

東アジア・クライシス集中連載第1回 重大局面 朝鮮半島有事は止められるのか!=富坂聰

 ◇米「無敵艦隊」派遣のウラで進む「中国の企み」

 ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮に対し、米国も空母打撃群を近海に派遣するなど、一触即発の状況が続く東アジア。日本のかじ取りはどうあるべきか。国際問題を知悉する気鋭のジャーナリストが、日米中朝韓の利害が絡み合う東アジア情勢を集中連載で読み解く。

 もはや朝鮮半島の衝突は避けられないのか――。
 4月9日、米海軍のニミッツ級原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群(ミサイル駆逐艦2隻とミサイル巡洋艦1隻)が、寄港先のシンガポールから急きょ予定を変更し、朝鮮半島近海へと向かったというニュースが伝わると、日本のメディアはにわかに色めき立った。就任24日で辞任したマイケル・フリン前大統領補佐官に代わって大統領補佐官に就いたH・R・マクマスター陸軍中将は、空母派遣は「用心のため」と語っているが、米側からは「全ての選択肢がテーブルの上にある」(レックス・ティラーソン国務長官)、「中国が北朝鮮問題を解決しないのであれば、われわれが解決する」(ドナルド・トランプ大統領)というように、苛(いら)立ちを隠そうとしない発言がその前後に相次いで出されていた。
 北朝鮮の反応もエスカレートしている。
 4月7日、習近平国家主席がトランプ大統領の招きで米フロリダ州パームビーチを訪問。首脳会談の最中、米軍は地中海から59発の巡航ミサイルを発射しアサド政権軍を攻撃した。この攻撃は北朝鮮へのメッセージだとの報道が世界を駆け巡ると、北朝鮮は「シリアにおける米国の軍事行動が北朝鮮への警告だという者もいるが、われわれが脅かされることはない」と強い反発を示した。
 さらに米国家安全委員会がトランプ大統領に対し、在韓米軍に核兵器を配備することを提案したとのニュースも伝わると、いよいよ戦争は避けられないとの空気が濃厚となったのである。
 1950年の朝鮮戦争に際してマッカーサー元帥が、26発の原子力爆弾の使用計画を米議会に諮った話は有名だ。その後、核兵器はソウル南部の烏山(オサン)空軍基地に置かれたが、1991年の朝鮮半島非核化宣言ですべて撤去されていた。もし再び韓国に核兵器が配備されれば、南北の関係は26年前まで一気に逆戻りすることとなる。

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    杉良太郎 俳優

    2017年4月23日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 150  時代劇俳優や歌手として一世を風靡した杉良太郎さん。...

コラム