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「二匹の熊」が民主党陣営攻撃か FBIがトランプ大統領を追及

2017年4月16日号

 トランプ米大統領は就任早々、政権を揺るがしかねない重大危機に直面している。
 民主党のクリントン候補の当選を妨害する目的でロシア当局者がトランプ氏陣営と関係を持っていた可能性について、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は3月20日の下院情報特別委員会の公聴会で、昨年7月から捜査していることを明らかにしたのだ。
 発端は昨年7月。何者かによるサイバー攻撃でクリントン候補の選挙陣営のメールが大量に流出し、同時期に内部告発サイト「ウィキリークス」で暴露された。クリントン氏はこの後に失速して敗れた。
 オバマ政権は昨年末、攻撃にはロシアが関与しており、プーチン露大統領が指示したとの報告書を公表した。ロシア側は沈黙している。
 大統領選のさなか、米情報機関の関係者に接触した日本の専門家によれば、2016年4月と6月の2度、クリントン陣営を襲ったのは「シーダディ」「エックス・エージェント」というマルウェア(不正プログラム)だという。
 これらは、ある特定集団によってのみ使われていることも知られていた。欧米の情報機関が「ファンシーベア」(気まぐれ熊)、「コージーベア」(仲良し熊)と呼ぶロシアのハッカー集団だ。これまで北大西洋条約機構(NATO)本部なども「二匹の凶暴な熊に襲われたことがある」(米情報機関関係者)という。
 前出の専門家によると、ファンシーベアはロシア軍の参謀本部に属する情報機関、コージーベアはロシア連邦保安庁(FSB)のサイバー部隊とみられる。FSBはプーチン氏の古巣であるソビエト連邦国家保安委員会(KGB)の後継機関だ。
「ロシアの関与を疑うことは当選結果を疑うこと」と非難するトランプ氏。果たして「二匹の熊」とトランプ氏は"共謀"関係にあったのか否か。捜査が進展すれば政権を直撃するだけに、トランプ氏は苦しい立場に追い込まれそうだ。
(大堀達也)

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