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米の「俳優の年齢公開禁止」新法 仮差し止め命令で俳優組合反発

2017年4月16日号

米ハリウッドを舞台にした裁判闘争が注目されている。
 ハリウッドの映画俳優組合が昨年、年齢による職業差別の排除を訴え、ネット上で俳優の年齢を公開しないよう求めたことで、地元カリフォルニア州が新法を制定した。今年1月に施行された新法は通称「IMDb法」と呼ばれる。
 新法では「広く一般に浸透したサイト」であり、かつ「有料で情報を得るためのもの」であれば、個人からの削除要請に基づき年齢の公開を事実上禁じている。これに当てはまるのが、映画や俳優の情報を集めた「IMDb」、すなわち新法の通称名の由来になったサイトだ。このサイトには俳優の有料データベースがあり、エージェントが映画の配役を決める際に参考にするという。年齢により俳優が配役から外されることがないよう、サイトでの年齢の公開が事実上禁止されたのだ。
 これに対し、IMDb側は「憲法で定められた言論の自由に反する」として提訴し、3月26日に同州の裁判所は新法の仮差し止めを命じた。訴訟は今も続き、言論の自由と職業における年齢差別、個人情報保護などさまざまな観点から活発に議論されている。
 もちろん、映画俳優組合は「エンターテインメントビジネスだけではなく、あらゆる職業での年齢差別と闘うためにも、こうした法律は広く適用されるべきだ」と一歩も引かない構えだ。
 検索エンジンで表示される個人情報を巡り、今世界中で議論されているのは周知の通り。欧州連合(EU)司法裁判所は2014年に「忘れられる権利」を認める判決を出し、米検索大手グーグルが敗訴。フランスでは規制当局が「忘れられる権利を侵害した」とグーグルに支払い命令を出したこともある。米ニューヨーク州でも「個人を中傷するような内容のサイトは削除されるべき」と訴訟に発展している。
 いずれにせよ、ネットは信頼できるメディアであるべきかどうかという根本が問われている。
(土方細秩子)

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