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「普通の人が大統領候補になる」 朴槿恵氏は最後の"カリスマ"か

2017年4月 9日号

 韓国の憲法裁判所の決定により罷免された朴槿恵(パク・クネ)前大統領。その後も厳しい立場にある。検察による捜査だ。
 3月21日、朴前大統領はソウル中央地検に出頭した。憲法裁判所が弾劾訴追を審理していた際には、不訴追特権を盾に出頭しなかった経緯がある。だが、今では「タダの人」にすぎない。
 朴前大統領への容疑は職権乱用や収賄、強要など13件に及ぶ。検察は、朴氏と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告が主導した財団設立に際し、各財閥が資金を拠出したのは朴氏と崔被告の強要によると判断。その後特別検察官は、サムスングループによる財団などへの拠出を賄賂と認定、朴氏と崔被告を収賄容疑で立件するなどしている。
 韓国メディアによると、朴氏は聴取で容疑を全面的に否認している。朴氏が逮捕されるかどうかは、現段階では微妙な状況だ。
 こうした中、次期大統領選は5月9日に行われることが決まった。世論調査ではトップを独走している最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)・前代表をはじめ、これまでの選挙と比べ、総じて若い候補者が名乗りを上げている。
 そのため、朴氏の罷免で「韓国政治史の一つの区切り」(韓国大手紙の記者)がついたという見方が広がっている。民主化闘士として歴史に名を残した金泳三(キム・ヨンサム)氏、金大中(キム・デジュン)氏、盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏、そして経営者として有名だった李明博(イ・ミョンバク)氏と歴代の大統領にはカリスマ性があり、だからこそ大統領選にも出馬した。朴氏も「朴正熙(チョンヒ)の娘」「選挙の女王」としてカリスマ性を身にまとっていた。
 だが、現在の候補者を見ると、文氏をはじめ"カリスマ"といえるほどの政治家ではない。「普通の人を選ぶ時代になった」(前出の記者)ということなのだろう。
 韓国では、逮捕や自殺など不幸な末路をたどった大統領が少なくない。朴氏もまた然(しか)り。次期大統領は、果たしてどうか。
(浅川新介)

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