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マーク・トウェイン"新作"発掘 米で今秋にも「御伽話」刊行予定

2017年2月12日号

 マーク・トウェイン(1835~1910)といえば、米国、いや世界を代表する作家だ。トム・ソーヤやハックルベリー・フィンの物語は、没後100年以上たった今も、世界中の子供たちに愛読される児童文学だ。そのトウェインの"新作"が、今秋にも発表される。
 未発表作品を発見したのは、米サウスカロライナ州、ウィンスロップ大のトウェイン研究者、ジョン・バード氏。2011年にトウェイン関連の資料を集めた倉庫で発見した。
"新作"は、バラバラの紙に手書きされた16枚の原稿で、題名は「オレオマーガリン」。バード氏によると「1880年の作で、トウェイン自身が彼の子供らのためにベッドタイムストーリーとして書いたもの」という。
 ただし、作品にはエンディングがなかった。バード氏は独自にこの物語のエンディングを書き、トウェイン関連の書物に権利を持つカリフォルニア大バークレー校からの許可を得た後、図書館などで幾度も朗読をしていた。
 出版の話もあったが、厳密には「トウェイン作品」と言えないため、難航。結局、バード氏はこの作品をトウェイン博物館に持ち込み、その後児童書などを発行するダブルデイからの出版が決まった。物語を書き直し、エンディングを加えたフィリップ・ステッド氏の名前で今年9月、152ページの「御伽(おとぎ)話」として刊行が予定されている。
"新作"は、不思議な花を食べて動物と話ができるようになった少年が、行方不明の王女を探す旅に出るというストーリー。トウェイン研究者の間では「彼が子供のために終わりのない物語を語っていた」という逸話は有名だった。
 純然たるトウェイン作品と呼べないかもしれないが、トウェインのストーリーテラーとしての才能は十分に感じ取れる内容だという。今後、トム・ソーヤなどと並んで子供たちの人気を集めることになりそうだ。
(土方細秩子)

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