国際詳細

News Navi
loading...

 『帝国の慰安婦』訴訟で無罪判決 それでもやまない「韓国情緒法」

2017年2月12日号

「日本人は冷たい。法律をどう守るかばかりだから」。記者は韓国人から、こう言われたことがある。「法は守るもの」は当然だが、「日本人は法を守るばかりで情がない」ということらしい。その韓国で、法の存在を疑わしく感じる問題が相次いで起きている。
 一つは、韓国・釜山の日本総領事館前に建てられた、慰安婦を象徴する少女像。日本政府は「外国公館周辺の尊厳と安寧を守るとしたウィーン条約に違反している」と反発しているが、さも当然のように設置され、撤去されない。
 1月26日にも奇妙な判決があった。2012年に長崎県対馬市の観音寺で韓国人が盗んだ仏像について、大田(テジョン)地方裁判所は、韓国の寺の所有権を認め、韓国政府が保有している仏像を寺に引き渡すよう命じる判決を言い渡したのだ。
 判決文によると、像内にあった文書に売買などの経緯が記されていないことや、像に焼けた痕跡があることが「略奪された根拠と見ることができる」という。法ではなく、歴史の判断まで裁判所が行うという珍妙な法意識がのぞく。
 同判決の前日には、ソウル東部地裁が、旧日本軍従軍慰安婦への名誉毀損(きそん)で在宅起訴されていたソウル・世宗(セジョン)大学の朴裕河(パク・ユハ)教授に無罪判決を言い渡した。朴教授の著書『帝国の慰安婦』の研究内容と記述に元慰安婦の名誉が傷つけられたとして検察側は懲役3年を求刑したが、同地裁は「事実の提示であり、学問の自由を侵してはならない」とした。検察側は控訴。法よりも「歴史はかくあるべし」とのことらしい。
 歴史的事実などを歪曲(わいきょく)して「情緒」に訴える韓国人の思考や行動は、時に「韓国情緒法」と揶揄(やゆ)されることがある。
 15年末のいわゆる「日韓慰安婦問題合意」もまた、少女像を契機になし崩しにされようとしている。年内に行われる大統領選に出馬を予定している候補を見ると、日本に対しては「韓国情緒法」を適用しそうな勢いだ。これでは、日本は韓国から遠ざかっていく一方だ。
(浅川新介)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    黒田福美 女優・エッセイスト

    2017年11月19日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 178   芸能界きっての韓国通として知られる女優の黒田福美...

コラム