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ローマ法王庁の近隣にオープン マクドナルドに枢機卿侃々諤々

2017年1月29日号

 キリスト教カトリックの総本山・バチカン(ローマ法王庁)の近隣に昨年12月末、ローマ法王を補佐する枢機卿の強い反対にもかかわらず、米ファストフード「マクドナルド」の店舗がオープンした。
 出店したのは、バチカン南東端サンピエトロ広場の目と鼻の先にあるビルの1階。前ローマ法王のベネディクト16世が、枢機卿時代に住んでいたという由緒ある建物で、バチカンの所有物であることから、マクドナルドは月3万ユーロ(約368万円)前後のテナント料を払っているという。バチカンの周辺には複数のマクドナルドが営業しているが、今回出店した建物の上層階には枢機卿が7人暮らしており、さながら「マクドナルド・バチカン店」。
 バチカンがマクドナルドの出店を発表したのは昨年10月。ビルの1階が空いたところ、複数の企業から「借りたい」との申し入れがあり、その中からマクドナルドを選んだ。
 しかし、エリオ・スグレッチャ枢機卿はイタリア紙の取材に対し、次のように批判していた。
「いくら金をもらっても、不健康な食品を販売する恥辱を正当化することはできない。地元の貧困者などのために使った方がいい」
 これに対し、バチカンの不動産や財政をあずかる聖座財産管理局の局長を兼務するドメニコ・カルカーニョ枢機卿が「法的にはもちろん、バチカンの現行の規則や伝統、利益に反することは何もない」と反論。マクドナルドは無事に同ビルに出店した。
 実は、バチカンの周辺に出店する米国のレストランチェーンは、マクドナルドだけではない。アメリカンレストラン 「ハードロックカフェ」も、サンピエトロ広場へと続くコンチリアツィオーネ通りに最近、オープンしたという。ただし、こちらはバチカンの施設を借りてということではないようだ。
(志村宏忠)

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