国際詳細

News Navi
loading...

米国 「キャルエグジット」運動が勃発 カリフォルニア州で動乱の気配

2016年12月 4日号

 ドナルド・トランプ氏(70)が次期大統領に決まった「トランプ・ショック」は、全米に"ある動き"を引き起こす可能性がある。狼煙(のろし)が上がっているのがカリフォルニア州。英国の欧州連合(EU)からの離脱決定、いわゆる「ブレグジット(Brexit)」にちなみ、「キャルエグジット(Calexit)」と呼ばれる独立運動の機運が高まっている。
 もともと同州には「イエス! カリフォルニア」という、独立を標榜(ひょうぼう)する団体があった。同州は全人口の12%が居住、国内総生産(GDP)ではフランスを上回る世界第6位に相当する。連邦政府への拠出金も多く、「独立国家になった方が無駄なカネを他州に回すより建設的」という考え方だ。
 同団体は2019年の住民投票の議題になることを目指していたが、大統領選後は賛同企業が増えている。少なくとも3人のテクノロジー分野の企業家が「独立運動を支援する」と表明。その中にはテスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が提唱した未来の乗り物「ハイパーループ」の実現に動く投資家シャービン・ピシェバー氏らが含まれる。
「選挙後に州議会の議員が『別の国に生まれ変わったようだ』と発言したこともあり、特にシリコンバレーを中心に問い合わせや賛同の声が殺到しています」(同団体広報、マーカス・エヴァンズ氏)
 独立には連邦議会上下両院の3分の2、38州以上の知事の同意が必要となる。トランプ政権への反対運動が全米に拡大している現在、同団体は「他州知事の賛成は取り付けやすくなった」と言う。
 新政権では中央対地方自治体の対立が激化すると予測されている。特にトランプ次期大統領はカリフォルニア州が独自に進めて来た環境対策に懐疑的で、規制の撤廃に動くと見られる。同州の反発は一気に膨らむ可能性がある。
 キャルエグジット実現なら、追随する州も出てくるだろう。分断どころか米国の空中分解まで囁(ささや)かれ、混乱はまだまだ続く。
(土方細秩子)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム