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韓国 「崔順実スキャンダル」で急浮上 「対北」強硬姿勢の裏に「予言」

2016年11月20日号

「崔順実(チェ・スンシル)スキャンダル」で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が窮地に追い込まれている。韓国検察は10月31日、大統領の長年の親友である崔順実容疑者(60)を緊急逮捕し、大統領の支持率は11月初旬で5%まで落ちこんだ。崔氏を巡っては、大統領府の機密文書を不正入手した大統領記録物管理法違反などの疑いが持たれている。
 これに対し、北朝鮮が攻勢をかけている。「類例を見ない重大腐敗事件」「崔順実核爆弾で大統領は吹き飛ばされた」と批判。さらには「南朝鮮(韓国)人民は最後の審判を下す」とまで言い切っている。
 驚くべきことに、崔氏はかつて「北朝鮮はあと2年で崩壊する」と発言していたという。それは2013年末、北朝鮮の権力ナンバー2とされた張成沢(チャン・ソンテク)氏が粛清された時のことだ。崔氏の父親が新興宗教の代表だったため、「まるで予言者」(韓国の野党国会議員)とまで皮肉られている。
 崔氏は確かに、北朝鮮とは宗教的なコネクションを利用し、動いていたようだ。同国内では「朴大統領と北を結びつけた」とも指摘されている。
 特に02年、国会議員として朴氏が平壌(ピョンヤン)を訪問し、当時の金正日(キム・ジョンイル)総書記との面会の実現には、崔氏のコネクションが利用された模様だ。この面会で金総書記は、朴氏の父親である朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領についてやさしい言葉を掛け、朴氏はそれに涙したとされている。
「訪朝に至る手続きや地ならしは、崔氏周辺の新興宗教関係者がすべて行ったようだ」(韓国紙記者)
 朴大統領が強硬姿勢に変わったのは、「2年で崩壊する」と崔氏が発言したという14年以降。韓国による北朝鮮の吸収統一や朝鮮半島の非核化を声高に叫んだりし始めたのだ。朴大統領の方向転換は、北朝鮮崩壊を前提としていたといい、その根拠が、友人の"予言"だったというわけだ。
 今回の事態で韓国国民が怒る最大の理由が「権力の私物化」。北朝鮮政策も私物化されたという批判も、まさに正鵠(せいこく)を射ている。
(浅川新介)

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